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「大谷翔平の高い基準からすればスランプだ」MLB打者パワーランクでまさかの3位に…トップはリーグ本塁打王争いのライバル、2位にはメジャー“怪物ルーキー”

THE DIGEST編集部

2025.08.08

大谷はカーディナルス戦で39号2ラン本塁打を放った。(C)Getty Images

大谷はカーディナルス戦で39号2ラン本塁打を放った。(C)Getty Images

 現地8月7日、MLB公式サイト『MLB.com』は最新の打者パワーランキングを発表。大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は前回2位から1ランクダウンの3位になった。トップには大谷と熾烈なリーグ本塁打王を争うライバルがランクイン。2位にはMLBの新たな“怪物ルーキー”が名を連ねた。

 同ランキングは『MLB.com』のデータチームが構築した独自の計算式に基づき、「選手の直近成績」「シーズン全体成績」「過去1年間の成績」をトータルして順位付けしている。記事を配信したアンドリュー・サイモン記者は主に前述した2項目を重点に置いていることを前置きしたうえで、現在40本塁打でナ・リーグのホームラン王トップを走るフィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーを今季初めて1位に選出した。

 過去4度のランキングで、トップ10圏外から9位、4位、そして今回1位に急浮上したシュワーバーについてサイモン記者は、「おそらくキャリアの中で最も素晴らしいシーズンへと変貌している」と言及。7月は月間12本塁打と荒稼ぎして29打点、OPSは1.093と破壊力ある打棒を発揮し、前半戦だけで30本塁打を記録。オールスターでは史上初のホームランダービーによる決着となり、3スイングすべてで柵越えを果たす圧巻のパワーでナ・リーグの勝利を手繰り寄せMVPを獲得した。

 後半戦もバットの勢いは止まらず、本拠地で行なわれた4日のボルティモア・オリオールズ戦では39号2ラン、40号満塁弾と1試合6打点の大暴れだった。「32歳のDH(指名打者)は、直近39試合で打率.714、18本塁打をマークし、過去4シーズンの中で3度目となる40本塁打に到達している。コンディションが維持できれば、初のシーズン50本塁打がほぼ確実視される状況だ」と太鼓判を押す。
 
 一方、トップ3圏内を維持した大谷については「7月1日以降、OPS.865を記録しており、彼の高い基準からすればスランプだと言える状況だ。それでも、ナ・リーグで長打率.606、OPS.987でトップを走っている」と紹介。首位ではないとはいえ、高いスタッツに変わりはないと評価している。ちなみに前述した長打率とOPSの2位はタイトルを争うシュワーバーだ。

 また、サイモン記者は大谷のある記録にも注目。「オオタニは現在メジャー全体でトップに立つ106得点を記録している。これは2000年ジェフ・バグウェル以来、1950年以降では2度目となるシーズン150得点超えの記録に挑む勢いをみせている」と伝えている。

 MLB公式サイトによると、2リーグ体制となった1901年以降、シーズン最多得点は1921年のベーブ・ルース(ニューヨーク・ヤンキース)で「177」。ナ・リーグでは30年のチャック・クライン(フィリーズ)の「158」が最多記録。今季開幕から主に1番打者を務めている大谷は今のペースなら十分に上回る可能性があると主張している。
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