現地８月７日（日本時間８日）、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズが本拠地PNCパークで行なわれたシンシナティ・レッズとの４連戦初日に先発登板した。今季24試合目のマウンドで６回97球を投げ、キャリア最多となる被安打７を許しながらも、８奪三振、無四球、無失点の快投を見せ、チームを７対０の勝利へと導いた。

　MLB公式サイト『MLB.com』は、エースの快投について、パイレーツのドン・ケリー監督が「スキーンズはエリート級の球を持ち、ピンチでも多彩な引き出しで打者を封じることができる。三振を奪うことも、併殺を誘うことも自在だ」と評したと伝えた。さらに「単なるパワーピッチャーではなく、試合の流れを読む感覚もある。彼のような投手はそう多くない」と、その投球術を絶賛したという。
  　スキーンズ自身も、得点圏での被打率.175と抜群の勝負強さを誇る。「ランナーがいないときは自分との戦いだが、得点圏では相手や状況からの強いプレッシャーがかかる。そうした緊迫した場面こそ、自分の真価が試される」と語り、マウンドでの精神的な強さを強調した。

　また、PNCパークでの無失点記録が27回2/3まで伸びた要因を問われると「分からない。自分のベッドで寝ているから？　本当の理由は分からない」と笑顔で答えたという。

　今季ここまで24試合に登板しているスキーンズは、７勝８敗、防御率1.92、WHIP0.93と圧巻の成績をマークしている。シーズン終盤もこの調子を維持できれば、さらに白星を積み上げていくことになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「課題克服へ」佐々木朗希が“新球”ツーシーム習得に着手 フォーシームを攻略されたルーキー右腕が見据える復活ロード