ついに首位が入れ替わった。ナ・リーグ西地区で開幕から首位を走っていたロサンゼルス・ドジャースが４月27日以来、２位転落となった。８月に入り５勝７敗、直前のカードで対戦したロサンゼルス・エンジェルスには３連敗を喫した。７月からの不振がここにきてより深刻化し、代わってサンディエゴ・パドレスが１ゲーム差をつけトップに立った。

　８月に入り、ここまで９勝３敗と好調を維持するパドレスは現地15日（日本時間16日）から敵地でドジャースとの３連戦を迎える。ライバルがシーズン序盤の勢いを失っている一方で、パドレスは現在５連勝中と、まさにチーム状態は対照的だ。

　ポストシーズン進出争いを占う重要なシリーズを前に、米メディア『CLUTCH POINTS』は、両チームの現時点での力関係に大いに関心を寄せている。８月14日配信のトピックでは、「パドレスがシーズン大詰めを迎えたこの時期に単独首位に立っているのは2010年以来、15年ぶりのケースだ」と紹介。パドレスの快進撃に称賛を送った。

　苦戦が続くドジャースの戦いぶりについて同メディアは、「オフに大型補強を重ねたにもかかわらず、ナ・リーグ西地区でパドレスに１ゲーム差をつけられるありさまだ」などと、辛口めに訴えている。
  　加えて、「シーズン序盤の時点では、サンディエゴもロサンゼルスもポストシーズン進出にふさわしいチームなのは明らかだった。しかし地区優勝はドジャースが確実に手にするだろうと思われ、そのためパドレスはワイルドカード枠に回る公算が大きいと見られていた」と回顧。「だが、もし今日で今シーズンが終わるとすれば、ワイルドカード枠に回るのはドジャースの方だ」と主張。現時点の勢いではパドレスに分があるとみている。

　ただし、レギュラーシーズンはまだ試合が十分残されていると前置き。「ロサンゼルスを軽視するのは危険だ。パドレスの復活劇は無視できない」と指摘。ドジャースの底力を警戒する。そのうえで、目前に迫る直接対決に向け、「このシリーズは、ナ・リーグ西地区首位を走るサンディエゴにとって極めて重要な意味を持っている」などと綴り、宿敵同士が激突するカード３連戦に熱い視線を送る。

　両チームは翌週にもパドレスの本拠地ペトコ・パークで３連戦が控えており、ここからの直接対決６ゲームは言うまでもなく絶対に負けられない戦いだ。パドレスが一気に差を広げるのか、それともドジャースが意地を見せるのか。いずれにせよ、この２週間の結果がシーズンの行方に大きな影響を及ぼすのは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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