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不調を乗り越え10勝到達の菅野智之、米メディアも“復調”を絶賛「今季以上の契約を勝ち取る立場を築きつつある」

THE DIGEST編集部

2025.08.17

現地14日のマリナーズ戦で10勝目を挙げた菅野。(C) Getty Images

現地14日のマリナーズ戦で10勝目を挙げた菅野。(C) Getty Images

 ボルティモア・オリオールズの菅野智之が現地時間8月14日、シアトル・マリナーズ戦で今季10勝目を手にした。勝ち投手の権利を得た後、雨による中断のため降板を余儀なくされたが、6回途中まで被安打3、1失点(自責点1)と好投。メジャーでは自身初の連勝、またチーム最速で二桁勝利を達成するなど、後半戦に入り高いパフォーマンスを続けている。
 
 この日がシーズン23度目の先発となった菅野。低迷するチームにおいて、前半戦よりエースとも評される活躍を続け、見事にメジャー1年目にして10勝をマーク。開幕以降、ローテーションを守り規定投球回にも達するなど、NPB時代を思い起こさせるタフネスぶりを発揮。7月以降は打ち込まれる登板もあった中、球宴後にはすでに3つの白星を重ねており、安定感も増している印象だ。

 日本人右腕のピッチングには、米国内でも称賛の声が止まない。現地メディア『Sports Illustrated』は8月15日の特集記事において、菅野に対し「シーズン中盤の不調を乗り越え、再び調子を取り戻している」と評し、ここまでの内容を振り返っている。

 同メディアは、4月に3勝を記録するなどシーズン序盤が好調だった一方、6月から7月にかけ試合前半で降板となる内容が目立ったと説明。7月21日のクリーブランド・ガーディアンズ戦で、3回2/3で6安打4四球4失点(自責点3)と崩れた原因として、「最大の問題は“投球時の癖”だったと見られている」などと主張している。

 だが、その後の登板からは好パフォーマンスを続けているとして、「(4登板で)計23回1/3を投げ防御率2.31、FIP3.07、19奪三振6四球という安定感。そして最も重要なのは、彼が先発したこの間では、チームが4勝0敗を記録している点だ」と指摘する。

 加えて、今後の菅野の活躍も見込んでおり、「オリオールズのポストシーズン進出には遅すぎるかもしれないが、このベテラン右腕の復調は明るい材料だ。今季はここまで23先発、126回1/3で防御率4.13。シーズン終了後のFA市場で、今季と同等以上の契約を勝ち取れる立場を築きつつある」などと期待を寄せている。

 レギュラーシーズンもまだ1か月以上残されているなか、ここからの菅野のマウンド姿はより多くの人々の関心を引くだろう。35歳のルーキーは、現在も眩い脚光を浴び、ファンを沸かせる存在となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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