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高校野球

【甲子園】ベスト8唯一の公立校が最強・横浜を打倒。前監督と現指揮官の薫陶が県岐阜商を強くした<SLUGGER>

氏原英明

2025.08.20

8対7の“ルーズベルト・ゲーム”を制し、今大会3度目の校歌を歌った県岐阜商。1936年以来の夏制覇はなるか? 写真:THE DIGEST写真部

8対7の“ルーズベルト・ゲーム”を制し、今大会3度目の校歌を歌った県岐阜商。1936年以来の夏制覇はなるか? 写真:THE DIGEST写真部

 これほどまでに横浜の投手陣が打ち込まれるとは、誰も想像して言いなかったに違いない。

 横浜の6本のゆうに上回る16安打をマークした県岐阜商が、タイブレークの激戦を制して準決勝進出を決めた。

 迷いのない力強いスウィング。横浜の投手陣を操る捕手の駒橋優樹もただただ白旗をあげた。

「低めの手は出さないとか、浮いたところを狙うとか、各打者のやることが徹底されていました。集中力も高くてスウィングもコンパクトだった」

 圧巻だったのは集中打だ。

 1回裏、先頭の1番・駒瀬陽尊がライト前ヒットで出塁、1死後、3番の内山元太がレフトへタイムリー二塁打を放って駒瀬が生還した。あっという間の先制攻撃だった。4回には2死から下位打線から3連打で1点を挙げると、5回には1死から3長短打で2点を上げたのである。

 前半の5回だけで9安打4得点。横浜は1安打だったから、どれだけ県岐阜商が圧倒していたかは推して知るべしだろう。
 
 ベスト8唯一の公立とはいえ、伝統の強豪校の一つだ。現在の選手は秀岳館も率いた名将・鍛冶舎巧前監督を慕って入学した選手ばかり。母校の再建に尽力したが、100周年の今年を前に後進に道を譲った。全国選りすぐりの選手とは言わないものの、力のある選手たちが揃っている。鍛冶舎前監督の厳しさと、藤井潤作現監督の選手の個性を活かすスタイルが主義が合わさったのが今のチームだ。

 2安打の2番・稲熊 桜史はいう。

「コンパクトに振るというのは意識しています。短い練習時間で集中してやるということをやってきたので、集中打に繋がったのかなと思います。監督が交代して一番の違いは全体練習が短くなりました」

 ノーステップ打法などは前監督からは叩き込まれた。打席の中でもカウントによってアプローチを変える。一方、打席でどの球を打つかは本人に任されている。横浜の駒橋は徹底力に舌を巻いていたが、実は選手個々の裁量に任されていて、それがまた持ち味なのだろう。
5番の宮川鉄平はいう。

「打席の中では自分たちに任せるって言ってもらえているので決め事とかはなかったです。横浜の投手は球が速いので、僕はしっかりポイントを前にしてはじき返すイメージでした。どのピッチャーも球の切れが違ったりするので気持ちは負けないように簡単に三振はしないような努力をしてます」
 
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