なかなか打線がつながらない。

　ナ・リーグ西地区首位を走るロサンゼルス・ドジャースは現地時間９月３日（日本時間４日）、敵地でピッツバーグ・パイレーツ戦に臨み、０対３と今季８度目の完封負けを喫した。10残塁の拙攻で２連敗となったが、この日は、同地区優勝を争っている２位のサンディエゴ・パドレスも敗れたため、ゲーム差は2.5のまま、地区優勝マジックはひとつ減り「20」になっている。
  　同試合は、２回先頭フレディ・フリーマンの右前打をきっかけに、続くテオスカー・ヘルナンデス、アレックス・コールが連続四球で出塁し、無死満塁の好機を作ったドジャース。しかし、後続が２者連続で空振り三振、さらに右飛に倒れ、まさかの無得点…。以降も３回に２死満塁、５回に１死一、三塁、そして７回に２死一、二塁の好機を迎えるが、いずれも得点につなげられなかった。

　敗戦後、主砲フリーマンは、米カリフォルニア州地元放送局『SportsNet LA』などの囲み取材に応じ、「フラストレーションが溜まる夜だ。エメット（・シーハン）もブルペンもよく投げていた」と言及。「いい打席もあるし、出塁もできていたが、必要な時に打てていない」と続け、「野球は難しい」「明日に向けて前を向くしかない」と気持ちを切り替えている。

　また、「無死満塁なら当然１、２点くらい取りたいところだ」と率直な心境を明かし、「彼ら（パイレーツの投手陣）は必要な時にいい球を投げ、うまく切り抜けていた」と話しているフリーマン。中でも２回１死満塁の場面を振り返り、「フルカウントから（アレックス・）フリーランドへのスライダー…あれは見事だ」と相手先発ブラクストン・アシュクラフトの投球を称えていた。

　直近５試合では、１勝４敗と苦しい戦いが続くドジャース。この悪い流れを断ち切れるか、カード最終戦も彼らの奮起に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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