過去10年間（2015年～24年）に９度のナショナル・リーグ西地区の優勝を誇るロサンゼルス・ドジャース。一方のサンディエゴ・パドレスも、直近５年間で２位に３回と力をつけ、ドジャースの独走に待ったをかけつつある。この白熱したライバル関係について、現地４日、ドジャース地元メディア『Dodger blue』が報じた。

　同メディアによると、ドジャースのムーキー・ベッツは自身のポッドキャスト番組『On Base With Mookie Betts』にウィル・スミスを招き、互いに「パドレスとの対戦を心から楽しんでいる」と語ったという。ただし２人は、歴史や重みの点でニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックスのライバル関係には及ばないとの見方を示した。
  　スミスは、ドジャースとパドレスの関係にはまだ歴史が浅いと指摘。「パドレスとはこの５年で素晴らしい試合を重ねてきたが、レッドソックスとヤンキースには100年の歴史がある。歴史的な観点から言えば、あれこそが野球界におけるライバル関係だ」と、伝統の重みを強調した。

　かつてレッドソックス（2014年～19年所属）でヤンキースとのライバル関係を経験したベッツも「パドレスとの試合は野球そのものの勝負だが、ヤンキース対レッドソックスは野球だけでなく、どちらの都市が優れているかという誇りをかけた戦いだ。歴史がずっと深く根ざしている」と語り、経験者ならではの視点で違いを明確にした。

　パドレスが近年力をつけてきて、ドジャースとの戦いは確かに盛り上がりを見せている。だが２人が話すように、本当の意味での“伝統のライバル関係”に到達するには、さらなる歴史の積み重ねが必要だろう。

構成●THE DIGEST編集部

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