大きな期待を寄せられて日本球界から海を渡ったサムライ投手に、厳しい評価が下されている。

　右肩インピンジメント症候群を患い、５月から負傷者リスト入りしているロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希。現地９月２日には、マイナーでのシュガーランド・スペースカウボーイズ戦に先発して4度目のリハビリ登板に臨むと、５回を投げて被安打３、４失点に終わった。
  　米メディア『TOTAL PRO SPORTS』は、そんな佐々木の今季について「『令和の怪物』と呼ばれた佐々木は、期待以上の存在だった。ただ、MLBデビューは散々な結果に終わり、リーグに適応できず、何度か登板したものの、佐々木朗希には何かが欠けていた」と評価。ケガによる離脱に苦しむ日本人投手をこう評している。

「佐々木朗希は右肩のインピンジメントに苦しみ、それが不振につながっていると多くの人が考えていた。彼は回復し、リハビリを続けているが、球団にとっては大きな失望だ。
　ドジャースは佐々木に650万ドルのマイナー契約を結んだため、高額な報酬は支払っていない。しかし、佐々木は期待に違わぬ活躍を見せることができていない。1勝1敗で防御率4.72と成績は振るわず、34イニング以上を投げて24奪三振を記録した」

また、同メディアはデーブ・ロバーツ監督が佐々木について「驚いたよ。才能は確かにあるのにパフォーマンスは、まだそこまでの実力ではなかった。もっとレベルアップする必要があると思う」と言及したと報じ、そのうえで期待に応えられていない佐々木を厳しい言葉で評価した。

「ロバーツ監督はササキに失望しているようだ。ある時点で、チームは次のステップに進むべきだと発言した。しかし、彼がAAAでリハビリを開始した当時、多くの人が彼の華々しい復帰を期待していた。しかし残念ながら、ササキがマイナーリーグで苦戦する中、状況は悪化しつつある」

　今季中の復活を目指す佐々木だが、『TOTAL PRO SPORTS』は「再びマウンドに上げるのは賢明ではない。ドジャースがプレーオフに突入する中で、佐々木の起用でリスクを冒すことはできない」と指摘。メジャー復帰は来季以降になるとみているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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