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「どん底に落ちた」「最も情けない負け方」ドジャース、9回2死からまさかの逆転サヨナラ負けに米記者から失望の声続々「歓喜から心をえぐる敗北へ」

THE DIGEST編集部

2025.09.07

2点のリードを守り切れず敗戦投手となったトライネン(中央)。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースは現地9月6日、ボルティモア・オリオールズ戦で9回裏に4点を献上し、3対4で敗戦した。あまりにも衝撃的な負け方に現地記者から怒りと失望の声が上がっている。

 この試合、先発した山本由伸が8回2/3までノーヒットノーランを継続。あとひとりで快挙達成だったが、1番ジャクソン・ホリデーにソロ弾を浴びて惜しくも記録ならず。すでに112球を投じていたため、デーブ・ロバーツ監督は交代を決断。ブレイク・トライネンにマウンドを託した。

 しかし、そのトライネンがまさかの大乱調。ジェレマイア・ジャクソンを早々にツーストライクと追い込んだもののボールが続き、7球目で二塁打を許す。そこから四死球で2死満塁のピンチを招くと、コルトン・カウザーに押し出し四球を与えて3対2。1点差となる。

 なおも満塁で一打出ればサヨナラの場面で、3番手にタナー・スコットが緊急登板する。押せ押せムードの流れを左腕は止められず、エマニュエル・リベラにセンターへの痛恨2点タイムリーを打たれて試合終了。山本がノーノーで26個のアウトを築いたものの、2、3番手が27個目のアウトを奪えずにまさかの逆転負けを喫した。
 
 この結果には、地元メディアを中心にXで非難の声が集中した。専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は「ドジャースはどん底に落ちた。 この敗北はどんな意味でも許しがたいものだ」と怒りの投稿。「ドジャースは現在、プレーオフ進出チーム以外に対して直近8試合で7敗。ワイルドカードに進む、またはポストシーズン進出を逃すチームのようになっている」と続けた。

 同じく専門メディア『DodgersDigest』のブルース・クンツ記者は「ありえない。マジでありえない」とあ然。「ドジャースは最も情けない負け方をした。このチームはプレーオフに進めるのか?」と、ポストシーズン進出に不信感をあらわにした。

 9回途中の大ピンチの場面で「ドジャースがこの試合に負けたら、本当に史上最低の瞬間になるね」とXに綴ったのはブレイク・ハリス記者。ドジャースを日頃から追っている敏腕記者はサヨナラ負けが決まると、「言葉がない。ただただ言葉が出ない。ドジャースはめっちゃ恥ずかしいね」と、再びXを更新した。

 そして『Dodgers Nation』の重鎮記者ダグ・マッケイン氏は「フランチャイズ史上、最悪のレギュラーシーズンの敗北のひとつ。 信じられない」と断言。米日刊紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は「ドジャースの今シーズン、歓喜から最も心をえぐる敗北へ」と記し、山本とリリーフ陣のパフォーマンスの差を嘆いた。

 ドジャースは9月に入り、地区最下位チーム相手に5連敗。この日はナ・リーグ西地区2位のサンディエゴ・パドレスが勝利したため、ドジャースとパドレスのゲーム差は1に縮まった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】山本由伸の"ほぼノーノー投球"&まさかのサヨナラ負けの場面
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【動画】山本由伸の“ほぼノーノー投球”&まさかのサヨナラ負けの場面