約1ヵ月ぶりの勝ち星は悪戦苦闘の向こうにあった。
9月2日、火曜日のシカゴ。ブレーブスを迎え入れての3連戦の真ん中に登板した今永昇太投手は、6回5安打3失点で今季9勝目を挙げたにもかかわらず、試合後の表情はあまり嬉しそうじゃなかった。
「今日の投球に関しては、自分でQS(クオリティ・スタート)と呼びたくないぐらいの感覚。ずっとQSしていて、チームも自分も勝たなくてって中で8月があって、今日ピシャっと抑えてチームが勝てれば自分の中で一つ山を超えられた感じが出るんでしょうけど、また同じような課題が出てきた」
最初の3イニングは四球の走者を出しただけ。高めだけではなく低めにも速球を刺して、ブレーブス打線につけ入る隙を与えなかった。彼の投球リズムが少し変わったように見えたのは4回だった。
カブスが3回裏、2番カイル・タッカーの3点本塁打で先制し、さらに3番鈴木誠也の四球を足がかりに、(結果的にはとても)貴重な4点目を叩き出した直後、ブレーブスの2番マット・オルソンへの初球を投げた瞬間、今永は「真っすぐが良くない」と感じたという。
「ブルペンから良い球が行ってましたし、3回までは良かったけど、点を取ってもらって少しメンタルに揺らぎがあった。いつもは試合に投げている最中は勝つとか考えないんですけど、4点あって今日の試合は絶対に勝たなきゃいけないと、それが自分の中でいい投球をしなければいけないという重荷になってしまった」
4回、先頭のオルソンへの初球を見逃された後、2球目の真ん中低めのスプリットを右翼線に引っ張られて、三塁打を打たれた。さらに、3番オジー・アルビーズの2球目に投げたスプリットがワンバウンドのワイルドピッチとなって1点を返された。続く2球の速球はいずれも高めに外れカウントが不利となったところで速球を2球続けたが、左翼に弾丸ライナーで叩き込まれた。
4番マーセル・オズーナには2球連続でスプリットを投げて、いずれも空振りにさせたが、「追い込んだ」ではなく「追い込んじゃった」と思ったそうだ。
「たまにいるんですよ、彼みたいに追い込みたくない打者って。あのパターンで先に追い込むことの方がつらくて、『ああ、多分、2ストライク追い込んだ後も、勝負終わらないだろうな』という感覚で投げていた。早く前に飛ばしてくれという感覚」
結果は初速約158キロの三塁強襲安打。2点を失ってなお、無死一塁というピンチで、ここまでは何をやっても上手く行かないような状態だった。
もちろん、そこから6回を投げ切れるような状態にまで持っていったのが、今永昇太という投手の類稀なる能力だ。
「そこは(走者を)出しちゃったじゃなくて、本塁打や二塁打にならなくて、三塁強襲安打で逆に良かったなぐらいのマイナスのマインドセットで次の打者を迎えられたのが良かった」
5番マイケル・ハリス2世は2球目のスプリットで一ゴロで二塁封殺。残した打者走者はここぞとばかりの牽制球で刺して、瞬く間に2アウトを取った。最後はレイズから移籍したばかりのキム・ハソンを速球で遊ゴロに仕留めた。
「正直、あの回はビッグイニングになってしまいそうな雰囲気があったんですけど、牽制で1つアウトを取れたので、盗塁も出来なかったし、連打もなかったので、あの牽制は非常に大きかったのかなと思います」
9月2日、火曜日のシカゴ。ブレーブスを迎え入れての3連戦の真ん中に登板した今永昇太投手は、6回5安打3失点で今季9勝目を挙げたにもかかわらず、試合後の表情はあまり嬉しそうじゃなかった。
「今日の投球に関しては、自分でQS(クオリティ・スタート)と呼びたくないぐらいの感覚。ずっとQSしていて、チームも自分も勝たなくてって中で8月があって、今日ピシャっと抑えてチームが勝てれば自分の中で一つ山を超えられた感じが出るんでしょうけど、また同じような課題が出てきた」
最初の3イニングは四球の走者を出しただけ。高めだけではなく低めにも速球を刺して、ブレーブス打線につけ入る隙を与えなかった。彼の投球リズムが少し変わったように見えたのは4回だった。
カブスが3回裏、2番カイル・タッカーの3点本塁打で先制し、さらに3番鈴木誠也の四球を足がかりに、(結果的にはとても)貴重な4点目を叩き出した直後、ブレーブスの2番マット・オルソンへの初球を投げた瞬間、今永は「真っすぐが良くない」と感じたという。
「ブルペンから良い球が行ってましたし、3回までは良かったけど、点を取ってもらって少しメンタルに揺らぎがあった。いつもは試合に投げている最中は勝つとか考えないんですけど、4点あって今日の試合は絶対に勝たなきゃいけないと、それが自分の中でいい投球をしなければいけないという重荷になってしまった」
4回、先頭のオルソンへの初球を見逃された後、2球目の真ん中低めのスプリットを右翼線に引っ張られて、三塁打を打たれた。さらに、3番オジー・アルビーズの2球目に投げたスプリットがワンバウンドのワイルドピッチとなって1点を返された。続く2球の速球はいずれも高めに外れカウントが不利となったところで速球を2球続けたが、左翼に弾丸ライナーで叩き込まれた。
4番マーセル・オズーナには2球連続でスプリットを投げて、いずれも空振りにさせたが、「追い込んだ」ではなく「追い込んじゃった」と思ったそうだ。
「たまにいるんですよ、彼みたいに追い込みたくない打者って。あのパターンで先に追い込むことの方がつらくて、『ああ、多分、2ストライク追い込んだ後も、勝負終わらないだろうな』という感覚で投げていた。早く前に飛ばしてくれという感覚」
結果は初速約158キロの三塁強襲安打。2点を失ってなお、無死一塁というピンチで、ここまでは何をやっても上手く行かないような状態だった。
もちろん、そこから6回を投げ切れるような状態にまで持っていったのが、今永昇太という投手の類稀なる能力だ。
「そこは(走者を)出しちゃったじゃなくて、本塁打や二塁打にならなくて、三塁強襲安打で逆に良かったなぐらいのマイナスのマインドセットで次の打者を迎えられたのが良かった」
5番マイケル・ハリス2世は2球目のスプリットで一ゴロで二塁封殺。残した打者走者はここぞとばかりの牽制球で刺して、瞬く間に2アウトを取った。最後はレイズから移籍したばかりのキム・ハソンを速球で遊ゴロに仕留めた。
「正直、あの回はビッグイニングになってしまいそうな雰囲気があったんですけど、牽制で1つアウトを取れたので、盗塁も出来なかったし、連打もなかったので、あの牽制は非常に大きかったのかなと思います」
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