MLB

ヤンキースのトレード補強“本命”はやはり剛腕スキーンズだった!? 今夏の「裏エピソード」を米メディア明かす 「有望株を差し出すオファーを送っていた」

THE DIGEST編集部

2025.09.13

今夏ヤンキースからのオファーがあったと報じられたスキーンズ。(C) Getty Images

 MLBのレギュラーシーズンも残りわずかとなり、上位チームによるプレーオフ争いは最終盤を迎えた。昨季のア・リーグ王者ニューヨーク・ヤンキースも現在地区2位につけており、10月の戦いに向けての熾烈な戦いを繰り広げている。

 現在も僅差での順位争いを演じ、ポストシーズン進出へ予断を許さない状況が続いているヤンキース。8月1日のトレード期限までに、夏場での不振の要因のひとつとなったピッチングスタッフの不安定さを改善すべく、複数の投手を加入させ補強を図った。だがその中で、もうひとりの大物投手獲得に動いていたというエピソードが伝えられている。
 
 米メディア『CLUTCHPOINTS』では、ヤンキースがピッツバーグ・パイレーツに対し、ポール・スキーンズ獲得へのオファーを出していたと、特集記事の中で報じている。

「チームはパイレーツのオールスター右腕ポール・スキーンズに関心を示し、有望株スペンサー・ジョーンズを差し出すオファーをしていた」

トピックではそのようにヤンキースの動きを振り返っている。また、今季序盤から低迷したパイレーツはトレード期限までに数名の主力を放出しており、「さらにその流れに乗じて、スキーンズを巡るトレードの噂も何か月も飛び交っていた」と回想する。

 だが、パイレーツ球団、そしてスキーンズ自身もそれらの噂を否定。後半戦もチームのエースとしてマウンドに登っている。同メディアは、ヤンキース側が交換要員として、「ジョーンズやトッププロスペクトのジョージ・ロンバードらの名前を提示した」とも明かし、そのうえで、「最終的に、パイレーツがスキーンズを巡るトレード交渉に本腰を入れることはなかった」と綴っている。

 同メディアは、ヤンキースがスキーンズ獲得に至らなかったとして、「現時点では、ニューヨークは手元にいる先発投手陣でやり繰りしていかなければならない」と強調。加えて、「一部のファンの頭からは『もしも』が離れない。もし夏の早い時点で、ジョーンズら有望株と引き換えにスキーンズを獲得できていたなら、ヤンキースは優勝候補筆頭となっていたかもしれないのだ」と想像を膨らませている。

 悲願の世界一を目指す今季のヤンキースは現在、投手陣のやり繰りに手を焼きながら、シーズン終盤戦を戦っている。メジャー屈指の右腕獲得が実現していれば、間違いなく大きな補強となっていたはずだが、やはり、それは叶わぬ夢だったのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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