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ドジャース一筋18年目カーショウ、ブルペン待機直訴→6年ぶり“漢気”リリーフ登板にLA記者感服「この男は勝つためなら何でもする覚悟がある」

THE DIGEST編集部

2025.09.25

先発投手のカーショウが6年ぶりにリリーフ登板を志願した。(C) Getty Images

先発投手のカーショウが6年ぶりにリリーフ登板を志願した。(C) Getty Images

 魂の漢気登板だ。

 ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウが現地9月24日、敵地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で4対4の9回に5番手でマウンドに上がった。1回を無安打無失点に抑え、勝利を引き寄せた。メジャー18年目で通算4試合目となる中継ぎ登板を果たしたレジェンド左腕の姿にLA記者は感服している。

 チームの危機的状況を救うため、背番号22の37歳左腕がマウンドに向かった。4対1とリードしたドジャースは8回裏に中継ぎ陣が捕まり3失点。終盤で試合を振り出しに戻されてしまった。9回表は無得点に終わり、流れがダイヤモンドバックスに傾きかけたときだ。ドジャースの5番手として上がったのは、なんと先発投手のカーショウ。2019年9月29日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦以来のリリーフ登板に敵地は騒然とした。

 19日のジャイアンツ戦で先発したばかりのカーショウは先頭打者をカウント2-2から外角低めのスライダーで遊ゴロ。続くアレク・トーマスは内角低めの90.6マイル(約145.8キロ)の直球で一ゴロに仕留める。1番のケテル・マルテはフルカウントから6球目、内角のストレートを中前に打ち返されたが、中堅手トミー・エドマンがダイビングキャッチして3アウト。バックの好守備もあり、ベテラン左腕はダイヤモンドバックスの反撃を許さず、再び流れをドジャースに引き寄せた。

 試合は延長11回にドジャースが1点を勝ち越し、5対4で競り勝ち。地区優勝マジックをついに「1」とし、王手をかけた。
 
 チームの緊急事態にブルペン待機を直訴。悪い流れをリリーフとして踏ん張ったカーショウの漢気は米記者から称賛が上がっている。専門メディア『Dodgers Nation』はカーショウがブルペンで投球練習する姿を公開。球場がザワつく瞬間をシェアした。

 同メディアの重鎮記者ダグ・マッケイン氏は試合後、「クレイトン・カーショウはブルペンから出てきて9回を投げるために完全集中していた。彼は新しい役割での初登板を無失点で投げた。この男はドジャースが試合に勝つためなら絶対に何でもする覚悟がある」と自身のXに綴り、左腕に向け絶賛の言葉を送った。

 同じくドジャース番記者のブレイク・ハリス氏は、崩壊状態のブルペンについて「ドジャースの10月のブルペンは、下記でどうだろうか」と大胆提案。カーショウを筆頭に佐々木朗希、エメット・シーハン、ジャスティン・ロブレスキらロングリリーフが可能な選手を並べた。

 なんとかダイヤモンドバックスを振り切ったドジャース。今季限りで現役引退を表明し、会見では涙を流したドジャー・ブルーひと筋のベテラン左腕が背中でチームを引っ張った。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ド軍一筋の先発カーショウが漢気リリーフ登板

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