現地9月30日、MLBはついにポストシーズンが開幕。カブス対パドレスのワイルドカード・シリーズ初戦は3対1でカブスに軍配が上がった。
カブスはベテランサウスポーのマシュー・ボイド、パドレスはニック・ピベッタ。ともに両エースが先発したゲームでは、まず先行したのはパドレスだった。2回に先頭のジャクソン・メリルがライトオーバーの二塁打で出塁すると、ザンダー・ボガーツがセンターへのタイムリーツーベースで続いて1点を先制した。
一方、マウンド上のピベッタは、レギュラーシーズン中から主体としていた高めへの4シームがこの日も冴えて、3回までに早くも5三振を奪う。
また、ボイドの方もシーズン中と同じくストライク先行のピッチングで2回の失点の後は立ち直り、遊撃手ダンスビー・スワンソンの好守などにも助けられて4回のピンチをしのぐなど粘りを見せる。
だが、5回1死でフレディ・ファーミンに出塁を許した後、フェルナンド・タティースJr.を打席に迎えたところでカブスのクレイグ・カウンセル監督は継投を決断した。代わって出てきたのは、チーム最多セーブのダニエル・パレンシアは、まずスライダーでタティースJr.をライトフライに打ち取ると、続いて迎えたルイス・アライズには100マイル近い4シームをガンガン力押しでセンターフライに打ち取った。
そして5回裏。試合を振り出しに戻したのは、好調・鈴木誠也だった。1巡目は高め中心だったピベッタは、2巡目に入ると高低の出し入れで的を絞らせないようにしていたが、鈴木は惑わされなかった。内角やや低めに入ってきた4シームを振り抜いた打球は、レフトスタンドへと落ちる同点ホームランとなった。レギュラーシーズン最後の4試合+プレーオフ第1戦で“5試合連続ホームラン”を記録するのは史上4人目の快挙だった。
この一発で本拠地リグリー・フィールドの観客は総立ち。まだ同点の興奮冷めやらぬ中、次打者のカーソン・ケリーが今度は高めを捉えた。またまたレフトへ高々と舞い上がった打球は、鈴木とほぼ同じところへ落ち、2者連続ホームランでカブスが逆転に成功する。ピベッタはこの後3者連続三振で9個まで伸ばすものの、勢いは完全にカブス側にあった。
味方が逆転に成功してた直後の大事な場面、マウンドは引き続きパレンシア。8月以降は初となる回またぎとなったが、ここで剛腕がうなる。イニング先頭のマニー・マチャドには徹底してインハイ、とにかく100マイル近い4シームで押しまくって三振。メリルもボガーツもパワーピッチングの代名詞のような投球で、前のイニングも含めて打者5人を完璧に抑えてみせた。
さらに7回にマウンドを引き継いだ3番手ドリュー・ポメランツは、すべて外野フライで三者凡退。ベテランがらしい投球で抑えて8回につなぐ。
一方、パドレスは6回からエイドリアン・モレホンを投入し、メジャー1位の救援防御率3.06を記録した最強ブルペン陣が動き出す。7回には夏のトレードで獲得した剛腕メイソン・ミラーが3番手で登場し、低めに鋭く落ちる高威力のスライダー主体で鈴木を三振。続くケリーもワンバウンドのスライダーを空振りするような有様で、合間に100マイル超の4シームまで混ぜられては歯が立たない。結局ミラーは5回に逆転の2者連続弾を放ったコンビとピート・クロウ=アームストロングを3者連続三振に打ち取った。
カブスは8回、マウンドにアンドリュー・キットリッジを送り込む。得意のスライダーに加え、シンカーとのほぼ2球種のみで三者凡退に抑え、これでパレンシアがマウンドに上がってから11人連続アウトとする。さらにその裏の攻撃では、これまで守備で躍動していたスワンソンがバットでも初安打。次打者マット・ショウはシーズン中一度もなかった送りバントを敢行してまで点を取りに行く。
ここでパドレスは次のマイケル・ブッシュに申告敬遠を選択し、レギュラーシーズン打率リーグ2位&今日2安打のニコ・ホーナーとの勝負を選択。だが、まさかのワイルドピッチで走者がそれぞれ進んで1死二、三塁とピンチが拡大した後、センターへの犠牲フライの間にスワンソンが生還して追加点を許してしまった。
3対1とさらにリードを広げて迎えた9回表、カブスはマウンドにブラッド・ケラーを送る。パドレスは3番マチャド、4番メリルが凡退した後、ボガーツの初球にピッチクロックのトラブルで一時中断。さすがに動揺したのか、ケラーの投球には大きく外れるボールもあったが、粘るボガーツを最後はアウトローのコーナーにズバッと決めて見逃し三振に抑えてゲームセット。カブスがまずは先勝した。
構成●SLUGGER編集部
【動画】鈴木誠也、プレーオフ初本塁打は歴史的快挙の同点弾!
カブスはベテランサウスポーのマシュー・ボイド、パドレスはニック・ピベッタ。ともに両エースが先発したゲームでは、まず先行したのはパドレスだった。2回に先頭のジャクソン・メリルがライトオーバーの二塁打で出塁すると、ザンダー・ボガーツがセンターへのタイムリーツーベースで続いて1点を先制した。
一方、マウンド上のピベッタは、レギュラーシーズン中から主体としていた高めへの4シームがこの日も冴えて、3回までに早くも5三振を奪う。
また、ボイドの方もシーズン中と同じくストライク先行のピッチングで2回の失点の後は立ち直り、遊撃手ダンスビー・スワンソンの好守などにも助けられて4回のピンチをしのぐなど粘りを見せる。
だが、5回1死でフレディ・ファーミンに出塁を許した後、フェルナンド・タティースJr.を打席に迎えたところでカブスのクレイグ・カウンセル監督は継投を決断した。代わって出てきたのは、チーム最多セーブのダニエル・パレンシアは、まずスライダーでタティースJr.をライトフライに打ち取ると、続いて迎えたルイス・アライズには100マイル近い4シームをガンガン力押しでセンターフライに打ち取った。
そして5回裏。試合を振り出しに戻したのは、好調・鈴木誠也だった。1巡目は高め中心だったピベッタは、2巡目に入ると高低の出し入れで的を絞らせないようにしていたが、鈴木は惑わされなかった。内角やや低めに入ってきた4シームを振り抜いた打球は、レフトスタンドへと落ちる同点ホームランとなった。レギュラーシーズン最後の4試合+プレーオフ第1戦で“5試合連続ホームラン”を記録するのは史上4人目の快挙だった。
この一発で本拠地リグリー・フィールドの観客は総立ち。まだ同点の興奮冷めやらぬ中、次打者のカーソン・ケリーが今度は高めを捉えた。またまたレフトへ高々と舞い上がった打球は、鈴木とほぼ同じところへ落ち、2者連続ホームランでカブスが逆転に成功する。ピベッタはこの後3者連続三振で9個まで伸ばすものの、勢いは完全にカブス側にあった。
味方が逆転に成功してた直後の大事な場面、マウンドは引き続きパレンシア。8月以降は初となる回またぎとなったが、ここで剛腕がうなる。イニング先頭のマニー・マチャドには徹底してインハイ、とにかく100マイル近い4シームで押しまくって三振。メリルもボガーツもパワーピッチングの代名詞のような投球で、前のイニングも含めて打者5人を完璧に抑えてみせた。
さらに7回にマウンドを引き継いだ3番手ドリュー・ポメランツは、すべて外野フライで三者凡退。ベテランがらしい投球で抑えて8回につなぐ。
一方、パドレスは6回からエイドリアン・モレホンを投入し、メジャー1位の救援防御率3.06を記録した最強ブルペン陣が動き出す。7回には夏のトレードで獲得した剛腕メイソン・ミラーが3番手で登場し、低めに鋭く落ちる高威力のスライダー主体で鈴木を三振。続くケリーもワンバウンドのスライダーを空振りするような有様で、合間に100マイル超の4シームまで混ぜられては歯が立たない。結局ミラーは5回に逆転の2者連続弾を放ったコンビとピート・クロウ=アームストロングを3者連続三振に打ち取った。
カブスは8回、マウンドにアンドリュー・キットリッジを送り込む。得意のスライダーに加え、シンカーとのほぼ2球種のみで三者凡退に抑え、これでパレンシアがマウンドに上がってから11人連続アウトとする。さらにその裏の攻撃では、これまで守備で躍動していたスワンソンがバットでも初安打。次打者マット・ショウはシーズン中一度もなかった送りバントを敢行してまで点を取りに行く。
ここでパドレスは次のマイケル・ブッシュに申告敬遠を選択し、レギュラーシーズン打率リーグ2位&今日2安打のニコ・ホーナーとの勝負を選択。だが、まさかのワイルドピッチで走者がそれぞれ進んで1死二、三塁とピンチが拡大した後、センターへの犠牲フライの間にスワンソンが生還して追加点を許してしまった。
3対1とさらにリードを広げて迎えた9回表、カブスはマウンドにブラッド・ケラーを送る。パドレスは3番マチャド、4番メリルが凡退した後、ボガーツの初球にピッチクロックのトラブルで一時中断。さすがに動揺したのか、ケラーの投球には大きく外れるボールもあったが、粘るボガーツを最後はアウトローのコーナーにズバッと決めて見逃し三振に抑えてゲームセット。カブスがまずは先勝した。
構成●SLUGGER編集部
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