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MLB

ブルージェイズのマシンガン打線とヤンキースの重量打線、相手投手陣を粉砕するのはどちらか【地区シリーズ展望:ブルージェイズ対ヤンキース】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.10.04

ヤンキースを抑えて地区優勝を果たしたブルージェイズは、切れ目のない打線が特徴。重量打線とのオフェンス対決に注目したい。(C)Getty Images

ヤンキースを抑えて地区優勝を果たしたブルージェイズは、切れ目のない打線が特徴。重量打線とのオフェンス対決に注目したい。(C)Getty Images

 いよいよ日本時間10月5日(現地4日)から地区シリーズが始まる。ここでは、ブルージェイズ対ヤンキースの注目ポイントを整理してみよう。

▼高出力の剛腕投手陣×マシンガン打線

 ブルージェイズの長所は何と言っても「マシンガン打線」。メジャートップの打率.265をマークし、三振率17.8%もベスト。長打力こそ平凡だが、空振り/スウィング率21.6%とコンタクト能力の高さが際立っている。

 一方、ヤンキース投手陣は高出力のパワーアームを揃え、奪三振率9.00はリーグ2位を誇る一方、与四球率3.49はワースト3位と制球には不安を抱える。特にリリーフ陣にその傾向が顕著で、デビン・ウィリアムズやフェルナンド・クルーズなど、勝ちパターン継投を担う投手にも荒れ球タイプが多い。

 ヤンキースにとっては、思うように空振りが取れず、球数がかさんだところを連打されるのが最悪の展開。逆に、また、一時よりは持ち直しているとはいえ、ヤンキースは遊撃のアンソニー・ボルピーが守備に不安を抱えている。インプレーの打球が増えると、その分だけ弱点が顕在化する可能性も高くなる。
 
▼ブルージェイズ投手陣は一発病が課題

 対するヤンキース打線の魅力はやはり長打だ。274本塁打は堂々MLB最多を誇り、53ホーマーの主砲アーロン・ジャッジを筆頭に20本以上が7人と、どこからでも一発が出る重量打線だ。

 これを迎え撃つブルージェイズ投手陣だが、こちらもヤンキースとはまた違う面で明確な課題を抱えている。209被本塁打はリーグで4番目に多く、被バレル率9.9%(※バレル(打球速度や角度から長打になりやすいとされる打球)=はMLBワーストの数字。中でも不安なのがクローザーのジェフ・ホフマンで、今季は68.0回で15本塁打を献上、9イニング当たりにすると1.99と深刻な一発病を発症しており、リードして最終回を迎えても最後の最後まで気が抜けない。

▼“負のジンクス”を克服できるか

 10年ぶりに地区優勝を果たしてヤンキースを迎え撃つブルージェイズだが、近年のプレーオフでは苦戦が続いている。

 何しろ2016年のリーグ優勝決定シリーズ第5戦から7連敗中、過去3回(20年、22年、23年)のワイルドカード・シリーズではいずれも1勝もできなかった。ジョン・シュナイダー監督も、チームの核であるブラミディール・ゲレーロJr.やボー・ビシェットも、まだポストシーズンでの勝利を一度も経験していないのだ。

 今季の直接対決ではブルージェイズが8勝5敗と勝ち越しているとはいえ、大舞台での戦績や経験値は昨年ワールドシリーズまで進出したヤンキースが一枚上。宿敵レッドソックスを倒して勢いに乗るリーグ王者を相手に、ブルージェイズは今度こそ“負のジンクス”を克服できるだろうか。

構成●SLUGGER編集部

【動画】地区シリーズでも猛打を発揮? ジャッジがブルージェイズのケビン・ゴーズマンから放ったホームラン
 

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