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佐々木朗希、闘魂込めた“11球” すべて100マイル超え、感情露わにしたメジャー初セーブにLA記者は「ドジャースのクローザーだ」と断言

THE DIGEST編集部

2025.10.05

佐々木は9回に登板。メジャー初セーブを挙げた。(C)Getty Images

佐々木は9回に登板。メジャー初セーブを挙げた。(C)Getty Images

 闘魂込めた11球が注目を集めている。

 現地10月4日、ロサンゼルス・ドジャースが敵地で行なわれたフィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ第1戦に5対3で逆転勝ちした。先発した大谷翔平がポストシーズン初白星を挙げ、9回に登板した佐々木朗希がメジャー初セーブをマークした。日米通算381セーブを挙げた”元祖・大魔神”を彷彿とさせる令和の怪物には米記者から賛辞が上がっている。

 試合は大谷が6回まで89球を投げ3安打3失点、9奪三振の力投で試合を作った。チームは1点ビハインドの7回にテオスカー・ヘルナンデスの値千金の3ランで逆転に成功。その裏から2番手にタイラー・グラスノー、3番手にアレックス・ベシアとゼロでつないだ。チームの勝利まであとアウト3つの場面で、背番号11が9回のマウンドに上がった。

 プロ入り初のセーブシチュエーションでの登板となった佐々木は先頭のJ.T.リアルミュートへの初球に、いきなり101マイル(約162.5キロ)をマーク。判定はボールとなったが、このあと2球連続ストレートを投じ追い込むと、最後は高めからストンと落ちるスプリットで見逃し三振を奪った。

 続くマックス・ケプラーには3球目のスプリットを右翼線に運ばれる二塁打で、得点圏にランナーを背負う。しかし落ち着いた表情を浮かべる佐々木は次打者を初球100.8マイル(約162.2キロ)の速球で二ゴロに打ち取り2アウト。最後はブライソン・ストットを高め100マイル(約161キロ)の直球で三邪飛に打ち取りゲームセット。無失点に抑えた佐々木はマウンド上で「よっしゃあああ!」と絶叫。感情を露わにして右拳で胸をポンと叩くと、バッテリーを組んだウィル・スミスと熱いタッチを交わした。
 
 不安定なブルペンを救う守護神が爆誕した。試合直後、専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は佐々木の投球動画を自身のXでシェアし、「ロウキ・ササキはドジャースのクローザーだ」と絶賛のコメント。「フィラデルフィアの攻撃を封じ込めるのに、彼はわずか11球しか必要としなかった」と続け、圧巻のピッチングをこう締めくくった。

「このルーキーにとって、プレッシャーのかかる大きすぎる場面などないことは明らかだ。ドジャースにとって、なんて強力な武器だろうか」

 佐々木が投じた11球のうち、直球はすべて160キロ超え。強力フィリーズ打線にホームを踏ませず、ドジャースが大事な地区シリーズ初戦を制した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画・画像】メジャー初セーブ!ゲームセットの瞬間、絶叫した佐々木朗希

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