ロサンゼルス・ドジャースは現地10月４日（日本時間５日）のフィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ初戦に５対３で勝利した。これでワイルドカード・シリーズ（WCS）から数えて３連勝。好調の原動力のひとつとなっているのが先発投手だ。

　シンシナティ・レッズとのWCS初戦ではブレイク・スネルが先発登板し７回２失点、９奪三振、１四球、被安打４とレッズ打線を抑えた。さらに第２戦では山本由伸が６回２／３で２失点、９奪三振、被安打４、３四死球を記録。データ分析会社『Opta』によると、先発投手が「20個以上のアウト、被安打５未満、 ９奪三振以上、勝利投手」のいずれも満たした試合が２連続続いたのは、ポストシーズン史上初めてだという。
  　さらに４日の試合では大谷翔平が先発マウンドに上がり、６回３失点、９奪三振、被安打３、２四死球をマーク。ドジャース専門メディア『Dodgers Tailgate』によると、クオリティスタート（先発投手が６イニング以上投げ、３自責点以下）かつ９奪三振以上を３試合連続で達成したのは球団のポストシーズン史上初の快挙だという。

　また、２試合連続でも史上２度目。データ分析サイト『StatHead Baseball』によると、１度目は1965年、ミネソタ・ツインズとのワールドシリーズ第４、５戦のドン・ドライスデール（９回２失点11奪三振）とサンディー・コーファックス（９回無失点10奪三振）だという。

　日本時間10月７日の地区シリーズ第２戦にはスネル、９日の第３戦には山本が先発予定。仮にドジャースがこのまま連勝を続ければ、リーグ優勝決定シリーズまではこのまま３人の先発投手だけで突破できる計算だ。

　スネル、山本、そして大谷が今後どこまでチームをけん引できるか、注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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