衝撃の特大弾だ。

　現地10月８日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でフィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ第３戦を戦っており、先発の山本由伸が１点リードした直後の４回表にリーグ２冠王のカイル・シュワーバーに同点アーチを被弾。さらに２点を失い、一挙３失点で逆転を許した。

　３回裏にトミー・エドマンの左越えソロで先制したドジャース。しかし直後の４回、ここまで無失点に抑えていた山本は先頭のシュワーバーに２ボールから３球目のストレートがやや真ん中付近に入ってしまい完璧に捉えられた。打たれた瞬間、山本も絶叫した打球は飛距離455フィート（約138.6メートル）で、右翼スタンド最上段の看板に当たるほどの超特大弾だった。

　本シリーズ２試合目までは７打数ノーヒット５三振と不振だったシュワーバー。大谷翔平を１本差で抑え56本塁打でキングに輝いた主砲の一発にブルーに染まったドジャー・スタジアムは騒然とした。滞空時間の長いほぼ場外弾にMLB公式Xは「おいシュワーバー！マジで冗談だろ!?」と愕然。衝撃を隠せなかった。
  　この一発で動揺したのか、山本はこのあと連打を浴び、中堅手アンディ・パヘスの悪送球が重なって勝ち越し点を献上。さらに１死三塁から５番ブランドン・マーシュに左翼への犠飛を浴びて３点目。フィリーズ強力打線の猛攻を浴びた。

構成●THE DIGEST編集部

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