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プロ野球

DeNA高卒ドラ1の森敬斗が2軍戦で2安打1打点の活躍。柳田コーチが球界トップの遊撃手を挙げ、太鼓判を押す

小中翔太

2020.02.18

昨年のU18W杯では背番号1をつけ、打率.320、出塁率.500と活躍した森が、DeNAの2軍戦で活躍した。写真:徳原隆元

昨年のU18W杯では背番号1をつけ、打率.320、出塁率.500と活躍した森が、DeNAの2軍戦で活躍した。写真:徳原隆元

 前回の練習試合から中4日、ファームの対外試合で初スタメンとなったDeNAのドラフト1位ルーキーの森敬斗が、高い修正能力を見せ、2安打1打点と活躍した。

 1番に抜擢された森は1打席目の初球から積極的にスイング。

「いつもと変わらずちゃんと準備してやろうと思っていました。先頭バッターなんで勢いをつけようと思っていました」

 2球目をライト前に弾き返し対外試合初安打をマークした。さらに真価を発揮したのは中日の2番手としてマウンドに上がった左腕・松葉貴大と対戦した第3打席だ。

 しっかり叩いた打球は強風に押されたものの、レフトフェンスを直撃する適時2塁打となった。

「左ピッチャーは体が開いたら打てないとわかっていたので、ちゃんと右側に壁を作って打てたのは良かったかなと思います。2安打したからとかじゃなくて、左ピッチャーに対して体をぶつけていって打てたのは大きな収穫だと思います」

 バットが体に巻きつくようなフォロースルー。下半身の力がしっかり伝わっている証と言えるだろう。この一打は12日に行われた中日との練習試合の反省から生まれたものだと森は言う。
 
「この前の中日戦で、左ピッチャーの時に体が開き、ボールが遠くに見えて打てなかったので、そこはしっかり意識してやろうと思ってやりました。左ピッチャーを打てないとダメだと思っていますから、練習の時から取り組めていて良かったです」

 昨年秋のU18W杯では高校日本代表のトップバッターを任され出塁率5割をマークした。木製バットへの対応を全く苦にしなかった打撃は、プロに入っても健在のようだ。

 守備では地肩の強さをさらに生かすため、しっかり足を使って投げる動作を練習中だ。柳田内野守備走塁コーチは球界トップの遊撃手の名前を挙げ、森をこう分析している。

「身体能力が高くスピードもある選手。でも守備に関しては基礎を色々やっていかないといけないのですが、持ってるものはすごいので鍛えがいがある。1軍にもいつかは呼ばれると思うので、その時にプロの高いレベルを味わってきてもらいたい。性格も負けん気が強くて非常に今後が楽しみな選手です。若い頃の今宮(ソフトバンク)みたい」

 走・攻・守、全てで球界トップクラスになれるポテンシャルを秘めた高卒ルーキーは「こうやってチャンスもらえてるんで結果を残して、早く呼んでもらえるように頑張りたいです」と目を輝かせる。

 1軍の"戦力"となるまではまだ時間がかかるだろう。
 だが、“1軍昇格"の機会は早々に訪れそうだ。

取材・文●小中翔太
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【著者プロフィール】
こなか・しょうた/1988年1月19日生まれ。京都府宮津市出身。大学野球連盟で学生委員を務め裏方の道へ。関西を中心に活動しウェブ媒体や雑誌に寄稿する。

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