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MLB

先発陣はドジャースが明らかに勝るが、攻撃力ならブルージェイズも負けない? 5分でわかるワールドシリーズ戦力比較<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.10.25

大谷擁するドジャースとゲレーロJr.が引っ張るブルージェイズ。最後に笑うのはどちらのチームだろうか。写真:GETTY IMAGES

大谷擁するドジャースとゲレーロJr.が引っ張るブルージェイズ。最後に笑うのはどちらのチームだろうか。写真:GETTY IMAGES

 いよいよ始まるワールドシリーズ。頂上決戦を前に、ドジャース(LAD)とブルージェイズ(TOR)の戦力を項目ごとに比較していこう。

▼出塁能力
LAD ★★★★★
TOR ★★★★★

どちらも出塁能力に秀でたチームだが、その中身にもそれぞれ個性が出ている。ブルージェイズはレギュラーシーズンでMLBトップの打率.265、ポストシーズンでも.296とハイアベレージを記録する一方、四球はあまり多くはない。一方、ドジャース打線はじっくりボールを選び、レギュラーシーズンの四球率10.2%はMLB2位。ポストシーズンの出塁率を見るとブルージェイズが.355、ドジャースが.340で、そのまま出場12チームの1、2位を占める。

●長打力
LAD ★★★★★
TOR ★★★★★

レギュラーシーズンの数字を見れば、ドジャースがMLB2位の244本塁打を放ったのに対し、ブルージェイズは13位の191本塁打と大きな差がついている。しかし、ブルージェイズはポストシーズン11試合で実に20本塁打と、10月に入って超ハイペースでスタンドに放る込んでいる。一方、ドジャースは10試合で13本と控えめ。勢いのブルージェイズか、地力のドジャースか。ワールドシリーズの空中戦を制するのはどちらのチームだろうか。

▼機動力
LAD ★★☆☆☆
TOR ★★☆☆☆

両チームとも機動力を駆使するチームではない。ベースランニングも含めた走塁貢献を示すBsRという指標では、ドジャースがMLB18位の-1.4、ブルージェイズは25位の-5.6とどちらも平均を下回る。ポストシーズンに入っても、ドジャースは盗塁試行がわずか1回、ブルージェイズも2回しかない(結果は両チームともすべて成功)。ワールドシリーズでも、塁上の駆け引きはあまり見られない可能性が高いか。

▼先発投手
LAD ★★★★★
TOR ★★★☆☆

ドジャース先発陣のここまでの防御率は驚異の1.40。空振り/スウィング率39.4%はポストシーズン歴代最高(400スイング以上)と、まさに球史に残るレベルの快投を見せており、ブルージェイズとしては明らかに分が悪い。第1戦、第2戦先発のトレイ・イェサベージ、ケビン・ゴーズマンのスプリッターコンビが頼みの綱で、サイ・ヤング賞3度のマックス・シャーザーがリーグ優勝決定シリーズでの気迫の投球を再現したとしても、差は依然として大きい。
▼ブルペン
LAD ★★★☆☆
TOR ★★★☆☆

どちらもブルペンに不安を抱える。ブルージェイズはクローザーのジェフ・ホフマンがシーズン68.0回で15被弾と一発病を発症。そこにつなぐまでのリレーも盤石とは言い難い。一方、ドジャースは佐々木朗希がここまで快投を披露しているが、実は2登板目以降は7イニングで4奪三振のみ、被ハードヒット率は40%、4シームの球速も低下傾向と実はそこまで盤石ではない。おまけにアレックス・ベシアが家庭の事情で離脱。こちらも継投には不透明感が付きまとう。


▼守備
LAD ★★★☆☆
TOR ★★★★☆
内外野ともに堅実な守備を見せるブルージェイズが一枚上。フレーミングやブロッキングに秀でた捕手のアレハンドロ・カーク、二塁でも遊撃でも安定感抜群のアンドレス・ヒメネス、センターのドールトン・バーショも広い守備範囲を誇る。ドジャースも全体としては決して悪くはないが、緩慢な動きが目立つライトのテオスカー・ヘルナンデスが急所だ。

▼層の厚さ
LAD ★★★☆☆
TOR ★★★★☆

ブルージェイズはベンチの選手も上手く使いながら10月を戦ってきた印象で、対左要員のデービス・シュナイダーが出塁率.385、アイザイア・カイナー=ファレファ、マイルズ・ストローもいざとなれば先発出場も可能。ボー・ビシェットが故障から戻ってくれば、さらに層は厚くなる。対するドジャースはジャスティン・ディーンがセンターの守備固めに入る程度で、今ポストシーズンではベンチの存在感が薄い。投手陣を含めてトータルで見ても、ブルージェイズの方が上手く活用している印象だ。

構成●SLUGGER編集部

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