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MLB

【ワールドシリーズ展望】ポストシーズン6本塁打でわずか3三振! “怪物”ゲレーロJr.をドジャース投手陣は攻略できるか<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.10.24

カナダ出身、今季超大型契約で残留決定、そしてポストシーズンではヒーローに……“プレーオフ男”ゲレーロJr.はワールドシリーズも要注意だ。(C)Getty Images

カナダ出身、今季超大型契約で残留決定、そしてポストシーズンではヒーローに……“プレーオフ男”ゲレーロJr.はワールドシリーズも要注意だ。(C)Getty Images

 いよいよ日本時間の明日、現地10月24日からワールドシリーズが始まる。ドジャースとブルージェイズの対決となった2025年MLBの頂上決戦の見どころを紹介していこう。

 ブルージェイズ打線で最も警戒するべき存在は、言うまでもなく主砲のブラディミール・ゲレーロJr.だ。

 ここまでポストシーズン11試合で打率.442、6本塁打、12打点。OPS1.440は、リーグ優勝決定シリーズまでに限れば歴代8位(35打席以上)と、まさに歴史的な打棒を発揮している。

 白眉はマリナーズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦。4打数4安打、1本塁打2二塁打の「準サイクル安打」でチームの連敗を止めた。追い込まれた局面で力を発揮するのも、今ポストシーズンのゲレーロJr.の強みだ。

 しかも、43打数で三振はわずかに3つで、本塁打の半分。ハイアベレージを残し、長打も量産しながらほとんど三振しない――全盛期のアルバート・プーホルスを彷彿とさせる超ハイクオリティな打撃でチームを牽引しているスラッガーは、ドジャース投手陣にとっても脅威の存在となるに違いない。

 2021年に48本塁打でタイトルを獲得し、昨季はリーグ2位の打率.323を記録するなど、これまでも優れた実績を残してきたゲレーロJr.だが、今ポストシーズンではこれまでとは別次元の力を発揮している。
 
 下の数字を見てほしい。レギュラーシーズンとポストシーズンで、スウィングスピードや平均打球初速などがどのように変化しているかをまとめたものだ。

スウィングスピード 76.7マイル→78.0マイル
平均打球初速 92.7マイル→96.6マイル
ゴロ率 46.5%→39.5%
空振り/スウィング率 20.8%→13.9%

 すさまじいスウィングスピードでフライ/ライナー打球を量産する一方で、空振りはほとんどしない。まさに理想のスラッガーを具現化する存在となっていることが分かる。もとより速球には滅法強く、今季は97マイル超の球に対しても打率.281をマーク。超高出力のドジャース先発陣にも力負けしないだろう。

 あえて弱点を探すとすれば、今季、右投手のスイーパーに対しては打率.171、空振り/スウィング率40.0%と苦戦していることで、ここをドジャースが“怪物”攻略の糸口にできるかどうかも注目される。

構成●SLUGGER編集部

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