現地10月29日(日本時間30日)、ロサンゼルス・ドジャースとトロント・ブルージェイズのワールドシリーズ(7戦4勝制)第5戦が行なわれ、ホームのドジャースが1対6で敗戦。成績は2勝3敗となり、連覇を目指すドジャースが崖っぷちに立たされた。
初回、先発のブレイク・スネルが1番デービス・シュナイダーに初球を、2番ブラディミール・ゲレーロJr.に2球目を打たれて連続本塁打。わずか3球で2点のリードを許した。ワールドシリーズで先頭打者と2番打者がアベック弾を放つのは史上初だった。
4回に犠飛で3点目を失ったスネルは、7回にも安打と四球、2つの暴投で2死一、三塁ピンチを作った場面で降板。しかし、2番手のエドガルド・ヘンリケスも暴投で4点目を許し、さらに3番ボー・ビシェットに適時打を打たれて5点目を奪われた。
8回には、3番手のアンソニー・バンダも安打と暴投で1死三塁とすると、8番アイザイア・カイナー=ファレファに適時左前打。ブルペン陣が強力ブルージェイズ打線を抑えられなかった。ドジャースの打撃陣も不調だった。わずか4安打、1得点。3回にキケ・ヘルナンデスが放ったソロ本塁打でしか得点を挙げられなかった。
この日、デーブ・ロバーツ監督は不調のアンディ・パヘスを外してアレックス・コールをスタメン起用。打順もこれまで4番を務めていたウィル・スミスを2番に上げ、ムーキー・ベッツを3番、フレディ・フリーマンを4番に下げる采配を振るった。しかし、結果はわずか4安打。9月15日にメジャー昇格したばかりのブルージェイズの先発、22歳の新人トレイ・イェサベージを攻略できなかった。
「ロバーツ監督のアイデアは尽きた」と報じたのは、米メディア『FanSided』のザカリー・ロットマン記者だ。「ドジャースの指揮官は第5戦に向け、メンバーと打順に変化を加えた。しかし、いい結果は出なかった。いや、むしろ悪化したと言っていい。フラストレーションが残る状態となり、もはや連覇の夢は風前の灯火だ」と続けた。
「先発ローテーションは概ね好調だが、とくに打線が苦戦を強いられている。第5戦では爆発を期待していくつか変更したが、奮起が期待された打線は何の実も結ばなかった。安打数4と得点数1は、いずれも今ポストシーズン15試合で最低の数字。もはやロバーツ監督にできるのは、希望の祈りを捧げることだけだろうか。正直、ロバーツ監督に残された手はもうない。できる限りの手を尽くしたように見える」
さらにロットマン記者は、ワールドシリーズ5試合における大谷翔平以外の“スター選手”の数字に着目。以下のように記載した。
ベッツ 23打数3安打、打率.130、0本塁打、0打点
フリーマン 20打数5安打、打率.250、1本塁打、2打点
スミス 21打数5安打、打率.238、1本塁打、4打点
マンシー 20打数3安打、打率.150、1本塁打、1打点
「この4選手が何もしなければ、誰が打つのいうのか。テオスカー・ヘルナンデスは好調で、キケ・ヘルナンデスは第5戦で本塁打を放った。しかし、とくにスター選手が苦戦している。ベッツに代えてミゲル・ロハスを、スミスではなくベン・ロートベットを起用するべきか? いや、そんな問題じゃない。スミスもフリーマンも大事な本塁打を放っているが、この4選手が活躍しない限りドジャースは勝てない。19打数6安打、打率.316、3本塁打、5打点とワールドシリーズで活躍している大谷にも限界はある。ひとりの選手の活躍だけではワールドシリーズは勝てない」
現地10月31日(日本時間11月1日)にトロントで行なわれる第6戦は、ドジャースの先発が第2戦に登板した山本由伸で、ブルージェイズの先発は同じく第2戦に登板したケビン・ゴーズマン。第2戦では、スミスとマンシーが本塁打を放った7回にゴーズマンをマウンドから引きずり下ろし、投げては山本が被安打4、1失点で完投勝利を挙げている。
「ブルージェイズの投手陣が見事なのは間違いないが、そろそろドジャースの中心選手が“スターの責任”を果たさなければいけない」
第6戦に負ければ連覇の夢は潰える。先発の山本、そして大谷を含むドジャース打線は崖っぷちに立たされた状況で、負けたら終わりの大一番で、責任を果たせるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】“伝説の1日”とも称された大谷翔平の2本塁打、2二塁打!
初回、先発のブレイク・スネルが1番デービス・シュナイダーに初球を、2番ブラディミール・ゲレーロJr.に2球目を打たれて連続本塁打。わずか3球で2点のリードを許した。ワールドシリーズで先頭打者と2番打者がアベック弾を放つのは史上初だった。
4回に犠飛で3点目を失ったスネルは、7回にも安打と四球、2つの暴投で2死一、三塁ピンチを作った場面で降板。しかし、2番手のエドガルド・ヘンリケスも暴投で4点目を許し、さらに3番ボー・ビシェットに適時打を打たれて5点目を奪われた。
8回には、3番手のアンソニー・バンダも安打と暴投で1死三塁とすると、8番アイザイア・カイナー=ファレファに適時左前打。ブルペン陣が強力ブルージェイズ打線を抑えられなかった。ドジャースの打撃陣も不調だった。わずか4安打、1得点。3回にキケ・ヘルナンデスが放ったソロ本塁打でしか得点を挙げられなかった。
この日、デーブ・ロバーツ監督は不調のアンディ・パヘスを外してアレックス・コールをスタメン起用。打順もこれまで4番を務めていたウィル・スミスを2番に上げ、ムーキー・ベッツを3番、フレディ・フリーマンを4番に下げる采配を振るった。しかし、結果はわずか4安打。9月15日にメジャー昇格したばかりのブルージェイズの先発、22歳の新人トレイ・イェサベージを攻略できなかった。
「ロバーツ監督のアイデアは尽きた」と報じたのは、米メディア『FanSided』のザカリー・ロットマン記者だ。「ドジャースの指揮官は第5戦に向け、メンバーと打順に変化を加えた。しかし、いい結果は出なかった。いや、むしろ悪化したと言っていい。フラストレーションが残る状態となり、もはや連覇の夢は風前の灯火だ」と続けた。
「先発ローテーションは概ね好調だが、とくに打線が苦戦を強いられている。第5戦では爆発を期待していくつか変更したが、奮起が期待された打線は何の実も結ばなかった。安打数4と得点数1は、いずれも今ポストシーズン15試合で最低の数字。もはやロバーツ監督にできるのは、希望の祈りを捧げることだけだろうか。正直、ロバーツ監督に残された手はもうない。できる限りの手を尽くしたように見える」
さらにロットマン記者は、ワールドシリーズ5試合における大谷翔平以外の“スター選手”の数字に着目。以下のように記載した。
ベッツ 23打数3安打、打率.130、0本塁打、0打点
フリーマン 20打数5安打、打率.250、1本塁打、2打点
スミス 21打数5安打、打率.238、1本塁打、4打点
マンシー 20打数3安打、打率.150、1本塁打、1打点
「この4選手が何もしなければ、誰が打つのいうのか。テオスカー・ヘルナンデスは好調で、キケ・ヘルナンデスは第5戦で本塁打を放った。しかし、とくにスター選手が苦戦している。ベッツに代えてミゲル・ロハスを、スミスではなくベン・ロートベットを起用するべきか? いや、そんな問題じゃない。スミスもフリーマンも大事な本塁打を放っているが、この4選手が活躍しない限りドジャースは勝てない。19打数6安打、打率.316、3本塁打、5打点とワールドシリーズで活躍している大谷にも限界はある。ひとりの選手の活躍だけではワールドシリーズは勝てない」
現地10月31日(日本時間11月1日)にトロントで行なわれる第6戦は、ドジャースの先発が第2戦に登板した山本由伸で、ブルージェイズの先発は同じく第2戦に登板したケビン・ゴーズマン。第2戦では、スミスとマンシーが本塁打を放った7回にゴーズマンをマウンドから引きずり下ろし、投げては山本が被安打4、1失点で完投勝利を挙げている。
「ブルージェイズの投手陣が見事なのは間違いないが、そろそろドジャースの中心選手が“スターの責任”を果たさなければいけない」
第6戦に負ければ連覇の夢は潰える。先発の山本、そして大谷を含むドジャース打線は崖っぷちに立たされた状況で、負けたら終わりの大一番で、責任を果たせるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】“伝説の1日”とも称された大谷翔平の2本塁打、2二塁打!




