ワールドシリーズ第6戦はドジャースが3対1でブルージェイズに勝利。王手をかけられていた前年王者が意地を見せ、シリーズは最終第7戦にもつれることになった。
文字通りお互いが死力を尽くしての総力戦となることが予想される第7戦のキーポイントを整理してみよう。
まず、何と言っても気になるのは両軍の投手起用だ。ドジャースは第7戦の先発が濃厚視されていたタイラー・グラスナウが9回にスクランブル登板したが、第7戦にも間違いなくマウンドに上がるだろう。
気になるのは、それが先発かどうかということだ。これは、数日前から取り沙汰されている大谷翔平の登板の有無とも関連してくる。周知のように、もし大谷をリリーフ起用した場合、降板後はラインナップから外さなければならない。
打者・大谷をラインナップから外すことなく投手・大谷の力も借りようとするなら、ショートスターターとして大谷をゲームの頭から2~3イニング投げさせ、その後をグラスナウらが継ぐ形にするのが最もリスクが少ない。デーブ・ロバーツ監督は第7戦の投手起用について「山本由伸以外は全員可能性あり」と明言している。それがどのような形になるのか注目される。
不安要素を挙げるとすれば、佐々木朗希だろう。第6戦では8回からマウンドに上がったが、1死一・二塁のピンチを招き、その回は無失点で切り抜けたものの、9回も死球と二塁打で無死二、三塁とされたところでマウンドを降りた。
ポストシーズン序盤は快投の連続だった佐々木だが、実はリーグ優勝決定シリーズ以降の5試合では5.1回で4安打5与四球、奪三振はわずか1つだけと苦しい投球が続いている。地区シリーズまでの4登板は99.9マイルだった4シームの平均球速が、リーグ優勝決定シリーズ以降は98.1マイルと急降下している点も気がかりだ。今日は33球を費やした第6戦を経て、果たして第7戦で登板機会は訪れるのか。 一方のブルージェイズは、41歳の大ベテラン、マックス・シャーザーが先発。こちらも、第4戦で好投したシェーン・ビーバーはもちろん、第5戦で新人ワールドシリーズ記録の12奪三振の快投を披露したトレイ・イェサベージの起用も視野に入れているはず。いずれにせよ、長くても3~4イニングで目まぐるしく投手が入れ替わるゲームになる可能性が高いだろう。
打線に目を移すと、ドジャースは第5戦に続いて2番に入ったウィル・スミスが3回に先制の二塁打を放ち、さらに極度の不振で4番に「下げられた」ムーキー・ベッツにも2点タイムリーが飛び出した。9番・二塁で出場したミゲル・ロハスも守備で好プレーを披露し、ロバーツ監督のラインナップ組み換えが見事に当たった形となった。
もっとも、3回以外は1安打のみと打線全体としてはまだ完全復調とは言い難い。これに対してブルージェイズは山本らの前に1点に抑え込まれたとはいえ8本のヒットを放ち、そのうち長打が4本(いずれも二塁打)。追い込まれても簡単にはアウトにならない粘り強さ、下位打線のしぶとさ(7~9番で計4安打)も健在で、打線の状態はドジャース以上と言っていいだろう。
お互い、泣いても笑っても明日がシーズン最後のゲーム。第6戦までと同様、熱い戦いを期待したい。
構成●SLUGGER編集部
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文字通りお互いが死力を尽くしての総力戦となることが予想される第7戦のキーポイントを整理してみよう。
まず、何と言っても気になるのは両軍の投手起用だ。ドジャースは第7戦の先発が濃厚視されていたタイラー・グラスナウが9回にスクランブル登板したが、第7戦にも間違いなくマウンドに上がるだろう。
気になるのは、それが先発かどうかということだ。これは、数日前から取り沙汰されている大谷翔平の登板の有無とも関連してくる。周知のように、もし大谷をリリーフ起用した場合、降板後はラインナップから外さなければならない。
打者・大谷をラインナップから外すことなく投手・大谷の力も借りようとするなら、ショートスターターとして大谷をゲームの頭から2~3イニング投げさせ、その後をグラスナウらが継ぐ形にするのが最もリスクが少ない。デーブ・ロバーツ監督は第7戦の投手起用について「山本由伸以外は全員可能性あり」と明言している。それがどのような形になるのか注目される。
不安要素を挙げるとすれば、佐々木朗希だろう。第6戦では8回からマウンドに上がったが、1死一・二塁のピンチを招き、その回は無失点で切り抜けたものの、9回も死球と二塁打で無死二、三塁とされたところでマウンドを降りた。
ポストシーズン序盤は快投の連続だった佐々木だが、実はリーグ優勝決定シリーズ以降の5試合では5.1回で4安打5与四球、奪三振はわずか1つだけと苦しい投球が続いている。地区シリーズまでの4登板は99.9マイルだった4シームの平均球速が、リーグ優勝決定シリーズ以降は98.1マイルと急降下している点も気がかりだ。今日は33球を費やした第6戦を経て、果たして第7戦で登板機会は訪れるのか。 一方のブルージェイズは、41歳の大ベテラン、マックス・シャーザーが先発。こちらも、第4戦で好投したシェーン・ビーバーはもちろん、第5戦で新人ワールドシリーズ記録の12奪三振の快投を披露したトレイ・イェサベージの起用も視野に入れているはず。いずれにせよ、長くても3~4イニングで目まぐるしく投手が入れ替わるゲームになる可能性が高いだろう。
打線に目を移すと、ドジャースは第5戦に続いて2番に入ったウィル・スミスが3回に先制の二塁打を放ち、さらに極度の不振で4番に「下げられた」ムーキー・ベッツにも2点タイムリーが飛び出した。9番・二塁で出場したミゲル・ロハスも守備で好プレーを披露し、ロバーツ監督のラインナップ組み換えが見事に当たった形となった。
もっとも、3回以外は1安打のみと打線全体としてはまだ完全復調とは言い難い。これに対してブルージェイズは山本らの前に1点に抑え込まれたとはいえ8本のヒットを放ち、そのうち長打が4本(いずれも二塁打)。追い込まれても簡単にはアウトにならない粘り強さ、下位打線のしぶとさ(7~9番で計4安打)も健在で、打線の状態はドジャース以上と言っていいだろう。
お互い、泣いても笑っても明日がシーズン最後のゲーム。第6戦までと同様、熱い戦いを期待したい。
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