文句なしのMVPだ。
現地11月1日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦を戦い、延長11回の末に5対4で勝利。球団史上初となるワールドシリーズ連覇を果たした。シリーズMVPには山本由伸が選出。日本人では2009年の松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)以来16年ぶり、投手では初の快挙となった山本に米記者から賛辞が届いている。
1点ビハインドの9回表に9番ミゲル・ロハスの起死回生ソロホームランで追い付いたドジャースはその裏、8回から登板したブレイク・スネルがヒットと四球で1死一、二塁にピンチを招くと、デーブ・ロバーツ監督は山本を投入。前日に6回96球を投げた抜いたエース右腕に窮地を託した。
山本は最初の打者カークに死球を与えてしまうが、続くバーショの当たりは二ゴロ。ロハスが好フィールディングでサヨナラの失点を阻止して2死までこぎ着ける。なおも満塁だったが、クレメントの大飛球を途中から中堅の守備に就いたアンディ・パヘスの好守で最大の窮地を脱出した。
延長10回は三者凡退でブルージェイズに得点を許さず。延長11回にはバッテリーを組むウィル・スミスの左越えソロでついに勝ち越しした。その裏、山本は先頭のブラディミール・ゲレーロJr.に二塁打を浴びるなど1死一、三塁と一打出ればサヨナラのピンチ。踏ん張りどころの右腕は6番アレハンドロ・カークを2ストライクで追い込むと、最後はアウトコースのスプリットを引っかけさせ遊併殺に打ち取り試合終了。小柄な日本人右腕が漢気連投を完遂。日本人の胴上げ投手は2013年の上原浩治(ボストン・レッドソックス)以来2人目となった。
ドジャースを再びワールドチャンピオンに導いた山本に地元記者から賞賛が届いている。専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は「ヨシノブ・ヤマモトが史上最も勇猛な投球パフォーマンスを披露した」と感服。今シリーズの投球成績を自身のXに列挙したうえで、「彼がワールドシリーズのMVPであることに異論はない。ヨシノブ・ヤマモトは地球上で最高の投手だ」と最大級の褒め言葉を送った。
山本は第2戦で9回105球を4安打8奪三振1失点で完投勝利。第6戦でも6回96球を投げ、5安打1失点6奪三振で勝ち投手になった。この日は延長11回まで投げ、2回2/3を1安打1四死球1奪三振でワールドシリーズ3勝目、今ポストシーズンは通算5勝を挙げる大車輪の活躍だった。
構成●THE DIGEST編集部
【画像・動画】マウンド上でもみくちゃにされる山本由伸→ロバーツ監督と抱擁
【ワールドシリーズ第7戦展望】両軍とも投手陣は“総力戦”の様相。ドジャースは大谷、佐々木の起用法がカギ?<SLUGGER>
現地11月1日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦を戦い、延長11回の末に5対4で勝利。球団史上初となるワールドシリーズ連覇を果たした。シリーズMVPには山本由伸が選出。日本人では2009年の松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)以来16年ぶり、投手では初の快挙となった山本に米記者から賛辞が届いている。
1点ビハインドの9回表に9番ミゲル・ロハスの起死回生ソロホームランで追い付いたドジャースはその裏、8回から登板したブレイク・スネルがヒットと四球で1死一、二塁にピンチを招くと、デーブ・ロバーツ監督は山本を投入。前日に6回96球を投げた抜いたエース右腕に窮地を託した。
山本は最初の打者カークに死球を与えてしまうが、続くバーショの当たりは二ゴロ。ロハスが好フィールディングでサヨナラの失点を阻止して2死までこぎ着ける。なおも満塁だったが、クレメントの大飛球を途中から中堅の守備に就いたアンディ・パヘスの好守で最大の窮地を脱出した。
延長10回は三者凡退でブルージェイズに得点を許さず。延長11回にはバッテリーを組むウィル・スミスの左越えソロでついに勝ち越しした。その裏、山本は先頭のブラディミール・ゲレーロJr.に二塁打を浴びるなど1死一、三塁と一打出ればサヨナラのピンチ。踏ん張りどころの右腕は6番アレハンドロ・カークを2ストライクで追い込むと、最後はアウトコースのスプリットを引っかけさせ遊併殺に打ち取り試合終了。小柄な日本人右腕が漢気連投を完遂。日本人の胴上げ投手は2013年の上原浩治(ボストン・レッドソックス)以来2人目となった。
ドジャースを再びワールドチャンピオンに導いた山本に地元記者から賞賛が届いている。専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は「ヨシノブ・ヤマモトが史上最も勇猛な投球パフォーマンスを披露した」と感服。今シリーズの投球成績を自身のXに列挙したうえで、「彼がワールドシリーズのMVPであることに異論はない。ヨシノブ・ヤマモトは地球上で最高の投手だ」と最大級の褒め言葉を送った。
山本は第2戦で9回105球を4安打8奪三振1失点で完投勝利。第6戦でも6回96球を投げ、5安打1失点6奪三振で勝ち投手になった。この日は延長11回まで投げ、2回2/3を1安打1四死球1奪三振でワールドシリーズ3勝目、今ポストシーズンは通算5勝を挙げる大車輪の活躍だった。
構成●THE DIGEST編集部
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