ワールドシリーズ第7戦でロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズに5対4で勝利。成績を4勝3としてワールドシリーズ連覇を達成した。地元紙『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者は、優勝原稿にこのように記した。
「ドジャースがこのスポーツ史上最高の試合を見せて、真の王朝を築き上げた。それは信じがたく、言葉では表せない。長年夢見られながらも、まったく予期できない結末だった。奇跡のプレーが次々と重なり、延長11回に栄光を手にした」
ハリス記者は9回裏のミゲル・ロハスの同点ソロ本塁打を「まさに奇跡」と称し、11回に飛び出たウィル・スミスの逆転ソロアーチも記載。続けて、「前日の第6戦で96球を投げて勝利投手になった山本由伸がまた登板し、最後の3イニングで英雄的な投球を見せた」と、ワールドシリーズ4勝中3勝をあげた日本人エースを大絶賛した。
「この試合は、永遠に語り継がれるだろう。野球が続く限り、こんなシナリオは二度と再現できない」
序盤の展開はドジャースにとって苦しいものだった。中3日で先発した大谷翔平が3回、ボー・ビシェットに3ランを打たれて3失点。4回にテオスカー・ヘルナンデス、6回にトミー・エドマンがそれぞれ犠飛を放って2対3と追い上げる。しかし、6回裏に3番手のタイラー・グラスノーが失点して2対4とリードを広げられてしまった。
それでも、8回にマックス・マンシーがソロ本塁打を放って3対4。ドジャースはグラスノーの後を継いだエメット・シーハン、ブレイク・スネルが7~8回を無失点。最小点差で迎えた9回、ロハスの起死回生の同点アーチが飛び出した。
9回裏には1死満塁とサヨナラのピンチ迎えるも、連日登板の山本が7番ドールトン・バーショにゴロを打たせ、二塁手ロハスが本塁フォースプレーで2アウト。続く8番アーニー・クレメントには大飛球を打たれたが、バーショの打席の際に中堅手として途中出場していたアンディ・パヘスがフェンス直前で捕球。ぎりぎりのプレーで窮地を脱した。
「9回を終わっても試合が続いた唯一の理由。それは山本だ。9回の大ピンチで火消しすると、10回は三者凡退。完璧な救援でドジャースの命をつないだ」
11回表のスミスのソロ本塁打で初めてのリードを奪ったドジャースは、最後の3アウトを山本に託した。先頭の3番ブラディミール・ゲレーロJr.に二塁打を打たれて無死二塁となったが、「ブルペンでは佐々木朗希とクレイトン・カーショウが準備していたが、デーブ・ロバーツ監督はベンチにとどまり、成長著しいエースの山本が優勝に導いてくれると信じていた」とハリス記者は回顧した。
送りバントで1死三塁となった後、5番アンディ・バーガーに四球を出して1死一、三塁。サヨナラの走者を出しながらも、この試合で2安打を放っていた6番アレハンドロ・カークに遊ゴロを打たせると、遊撃手ムーキー・ベッツが二塁ベースを踏んで跳ねるように一塁に送球。「フリーマンが捕球し、山本はついに成し遂げた。試合終了だ。ドジャースのベンチから次々と歓喜の波が溢れ出した」。
2勝3敗からの逆転劇。第7戦では9回1死から同点に追いつき、延長11回についに逆転した。何度もサヨナラ負けのピンチに陥りながらも、山本が無失点に抑えた。
ドジャースは王者の力を見せつけた。信じられない逆転劇にハリス記者は、「ふたたび王座に就いた。その名は永遠に刻まれる。王朝の確立だ」と力強く記した。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】胴上げ投手となった山本由伸 & ドジャースナインの“雄叫び”!
「ドジャースがこのスポーツ史上最高の試合を見せて、真の王朝を築き上げた。それは信じがたく、言葉では表せない。長年夢見られながらも、まったく予期できない結末だった。奇跡のプレーが次々と重なり、延長11回に栄光を手にした」
ハリス記者は9回裏のミゲル・ロハスの同点ソロ本塁打を「まさに奇跡」と称し、11回に飛び出たウィル・スミスの逆転ソロアーチも記載。続けて、「前日の第6戦で96球を投げて勝利投手になった山本由伸がまた登板し、最後の3イニングで英雄的な投球を見せた」と、ワールドシリーズ4勝中3勝をあげた日本人エースを大絶賛した。
「この試合は、永遠に語り継がれるだろう。野球が続く限り、こんなシナリオは二度と再現できない」
序盤の展開はドジャースにとって苦しいものだった。中3日で先発した大谷翔平が3回、ボー・ビシェットに3ランを打たれて3失点。4回にテオスカー・ヘルナンデス、6回にトミー・エドマンがそれぞれ犠飛を放って2対3と追い上げる。しかし、6回裏に3番手のタイラー・グラスノーが失点して2対4とリードを広げられてしまった。
それでも、8回にマックス・マンシーがソロ本塁打を放って3対4。ドジャースはグラスノーの後を継いだエメット・シーハン、ブレイク・スネルが7~8回を無失点。最小点差で迎えた9回、ロハスの起死回生の同点アーチが飛び出した。
9回裏には1死満塁とサヨナラのピンチ迎えるも、連日登板の山本が7番ドールトン・バーショにゴロを打たせ、二塁手ロハスが本塁フォースプレーで2アウト。続く8番アーニー・クレメントには大飛球を打たれたが、バーショの打席の際に中堅手として途中出場していたアンディ・パヘスがフェンス直前で捕球。ぎりぎりのプレーで窮地を脱した。
「9回を終わっても試合が続いた唯一の理由。それは山本だ。9回の大ピンチで火消しすると、10回は三者凡退。完璧な救援でドジャースの命をつないだ」
11回表のスミスのソロ本塁打で初めてのリードを奪ったドジャースは、最後の3アウトを山本に託した。先頭の3番ブラディミール・ゲレーロJr.に二塁打を打たれて無死二塁となったが、「ブルペンでは佐々木朗希とクレイトン・カーショウが準備していたが、デーブ・ロバーツ監督はベンチにとどまり、成長著しいエースの山本が優勝に導いてくれると信じていた」とハリス記者は回顧した。
送りバントで1死三塁となった後、5番アンディ・バーガーに四球を出して1死一、三塁。サヨナラの走者を出しながらも、この試合で2安打を放っていた6番アレハンドロ・カークに遊ゴロを打たせると、遊撃手ムーキー・ベッツが二塁ベースを踏んで跳ねるように一塁に送球。「フリーマンが捕球し、山本はついに成し遂げた。試合終了だ。ドジャースのベンチから次々と歓喜の波が溢れ出した」。
2勝3敗からの逆転劇。第7戦では9回1死から同点に追いつき、延長11回についに逆転した。何度もサヨナラ負けのピンチに陥りながらも、山本が無失点に抑えた。
ドジャースは王者の力を見せつけた。信じられない逆転劇にハリス記者は、「ふたたび王座に就いた。その名は永遠に刻まれる。王朝の確立だ」と力強く記した。
構成●THE DIGEST編集部
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