ヤクルトの村上宗隆、西武の今井達也、巨人の岡本和真は、今冬にポスティングシステムを利用してMLBに挑戦する予定だ。それぞれの移籍先に日米の大きな注目が集まるなか、米メディア『FanSided』のクリス・ランダース記者は、いずれの選手もロサンゼルス・ドジャースへの移籍はないと予想した。

「ドジャースは日本人選手をスルー。今年は日本におけるドジャースの支配が終焉」と題した記事でランダース記者は、「今回も、いくつかの興味深い日本人フリーエージェント選手がメジャーリーグへの飛躍を狙っている。しかし、彼らがロサンゼルスに行くことはない」と切り出し、まずは村上についてはこう言及した。

「市場価値は総額１億ドル（約154億円）台に達する可能性があるが、ドジャースが強く関心を示すとは考えにくい。ロサンゼルスのどこのポジションでプレーするのか想像できないからだ。サード守備はメジャーで生き残るには厳しいだろうし、そうでなくても、ドジャースはマックス・マンシーの2026年オプションを行使したばかり。一塁手にはフレディ・フリーマンがいて、DHでは大谷翔平が毎試合出場する。つまり、単純にチームにフィットしない」

　続けてランダース記者は、村上の具体的な移籍先を予想。ニューヨーク・メッツ、ボストン・レッドソックス、トロント・ブルージェイズ、アトランタ・ブレーブス、フィラデルフィア・フィリーズの名前を挙げている。
  　今井についても、強力な先発投手陣を誇るドジャースでは居場所がないと断言。「先発ローテーションは、かなり埋まっている。大谷、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーを筆頭に、佐々木朗希も先発に戻り、エメット・シーハンやジャスティン・ロブレスキーのような若手も控えている」とし、「大谷や山本のようなスーパースターと一緒にプレーしたいと思っているかもしれないが、ドジャースではなく切実に先発投手を求める球団が高額オファーを用意するだろう」と見通している。

　そして「村上であれ、今井であれ、あるいは岡本であれ、今年の日本選手はドジャースが今オフに目指すものと合致しないように見える」と記載。「ドジャースが日本市場で圧倒的存在なのは周知の事実だが、他の29球団も努力している。とりわけニューヨーク・ヤンキースとメッツは日本のシーズン中に何度もスカウトを送り込むなど、日本市場でドジャースに追いつこうと必死に取り組んでいる」と、今年に限っては有力日本人選手の行き先がドジャースではないと予見した。

　はたして日本人"BIG３"は、どの球団と契約するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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