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メジャー挑戦の日本人4選手を元盗塁王が個別評価!「大谷・ジャッジクラスではないけど…」「由伸と同じぐらいの金額」「招待は止めた方がいい」

THE DIGEST編集部

2025.11.21

今オフにMLB挑戦を目指す(左から)高橋、今井、岡本、村上。 写真:鈴木颯太朗、永島裕基 (C)THE DIGEST

 現役時代は横浜(現・DeNA)などでプレーし、盗塁王やベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞などを受賞した野球解説者の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネル番組で、今オフにポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す村上宗隆、岡本和真、今井達也、高橋光成について語った。

 2022年に56本塁打を放ち、NPB史上最年少の22歳で三冠王を獲得した村上に対し、高木氏は守備面での懸念を示す。村上は本職が三塁手で一塁手もこなせるが、MLBではサードでは厳しいため、2025年シーズンは外野にコンバートすべきだったと主張する。

「野球は、総合的にできなきゃいけない。大谷(翔平)や(アーロン・)ジャッジクラスにならないと、打つだけにはならないよね。大まかに分けて打つと守るを考えた時、村上があれだけ(メジャーに)行きたいって言っていたのに、いざ行く段階になって、何でその前に外野をやらせておかないのかなって。特に春先から『コンバートがあるかな』と思って楽しみにしていたら、サードだったでしょ。(MLBに)行ってから、守備面で苦労するだろうね」

 ただ高木氏は、打撃面は高く評価する。三振数の多さを指摘する声もあるが、「率としたら、3割近くは残してくると思うよ。三振が多くてもね。反対方向にも打てるから、その狙いがしっかりして打てれば、30発打てるだけの力はある」と見立てた。

 また24歳だった22年を皮切りに3度の本塁打王を獲得している岡本和真に関しては、守備は外野は厳しく「走力的にはサードかファーストになってしまうと思うけれど、この2つは完璧にこなせると思うよ。上手い。下手ではない。守備面での苦労は、そんなにないと思う」とコメント。バッティングも"MLB仕様"になっているという。

「今シーズンずっと見ていたけど、速いボールには意識的に強い。本人も意識がすごく高いものがあった。準備しているのかなという風に思った。岡本は、こなしていけると思う」
 
 そして村上、岡本ともに「大谷・ジャッジクラスではないけど、その下にランクできるぐらいのホームランは打つのでは」と期待を寄せた。

 さらに昨年は奪三振王を獲得し、今季は防御率1.92、WHIP0.89をマークした今井の契約内容を高木氏は「(山本)由伸と同等ぐらいの額(12年3億2500万ドル、約465億円=当時)に、なってくるような感じはするね。契約年数が違ってくると少なくなるけども、1年間の評価としたら大体同じぐらいの金額は用意するんじゃないか」と予想する。

 高木氏は、近年は低打率に苦しんだ西武で3年連続で二桁勝利を挙げた27歳右腕の奮闘を高く評価。精神的にタフな面も高く評価されるとの見解を示した。

 最後に、高卒でのプロ入り5年目だった19年から5年間で4度の二桁勝利をマークした高橋光成については、一部で招待選手と報道が出ている点を高木氏は心配する。招待選手はMLBの春季キャンプに参加できるマイナープレーヤーで、メジャー昇格のチャンスはあるものの、メジャー契約のような保証はない。高木氏は、こう訴える。

「金が先に立たないとさ、夢なんか追っかけられない。これから活躍して上げるというあの気持ちはね、持っていると思う。最初は1億でも2億でも契約してくれるんだったら行って、その後に頑張ってFAを取って、ドンと上げる。そういう風に頑張ってほしいよね。招待で行くのだけは止めておいた方がいい」

 いずれも日本を代表する力を持つ4選手の、今後の動向に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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