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MLB

「早めの決断が求められる」ドジャースの新守護神は誰? MLB記者は「信頼できるクローザーを新たに獲得しても、決して損にはならない」

THE DIGEST編集部

2025.12.04

ドジャースの補強候補として名前が報じられているディアス。(C)Getty Images

ドジャースの補強候補として名前が報じられているディアス。(C)Getty Images

「新たなクローザー獲得は必須ではないのか?」

『MLB.com』のソニア・チェン記者は現地12月2日の記事で、ロサンゼルス・ドジャースのブルペン事情にフィーチャーした記事を公開。冒頭のような文面を記した後に、「リリーフ市場の動きが活発化している。もしドジャースがトップクラスのリリーバーを獲りにいくのなら、早めの決断が求められる」と伝えた。

 11月20日、FAとなったライセル・イグレシアスがアトランタ・ブレーブスと1年の再契約を結び、12月1日にライアン・ヘイズリーが2年契約でニューヨーク・メッツからボルティモア・オリオールズに移籍。ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていたデビン・ウィリアムズがニューヨーク・メッツと3年契約に合意したと報じられるなど、リリーフ投手の移籍が相次いでいる。

「1年前のオフ、ドジャースはタナー・スコット、カービー・イェーツを獲得し、さらにFAとなっていたブレイク・トライネンと2年2200万ドル(約34億円)で再契約。盤石なブルペンを築いたはずだった。しかし、シーズンを通して救援失敗が目立ち、防御率4.27、27度のセーブ失敗を記録した。ワールドシリーズ連覇を達成したものの、試合終盤の展開は非常に危ういものだった」

 ポストシーズンで守護神を務めた佐々木朗希が先発復帰するため、ドジャースはクローザーの補強が急務。それにもかかわらず、いまだ動きを見せていないのが現状だ。11月11~13日にラスベガスで行なわれたGM会議で、ドジャースのブランドン・ゴームズGMは「(クローザーの補強は)必要だと思わない」と発言。スコットの復調を期待するとも語っていた。

 
 それでもゴームズGMは、「ただ、“いれば望ましい”ものかもしれない」と、新クローザーの獲得を完全に否定したわけではなかった。そこでチェン記者は、「リリーフ市場の数選手が新契約を結んだが、最も有力な投手2人が残っている。メッツからのクオリファイング・オファーを拒んだエドウィン・ディアスと、サンディエゴ・パドレスからFAとなったロベルト・スアレスだ」と、新戦力候補の2選手を記載している。

 そのうえで、「ドジャースはより大きな補強必要か判断しなければいけない。チーム内に多くの選択肢があるとはいえ、信頼できるクローザーを新たに獲得しても、決して損にはならないだろう」と補強の必要性を綴った。

 来季の契約を提示せずにFAとしたエバン・フィリップス(25年6月に右肘手術を受け、復帰は25年夏ごろ)との再契約の可能性も取り沙汰されている。はたしてドジャースは補強ポイントのひとつになっているクローザー問題を、どのように解決するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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