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MLB

カブスの背番号「27」とは違う、侍ジャパンの背番号「51」――契約最終年に初のWBCに臨む鈴木誠也の決意<SLUGGER>

ナガオ勝司

2026.02.26

WBC日本代表にも選出された鈴木。前回大会は怪我で出場できなかっただけに、強い思いを抱いて大会に臨む。(C) Getty Images

WBC日本代表にも選出された鈴木。前回大会は怪我で出場できなかっただけに、強い思いを抱いて大会に臨む。(C) Getty Images

 カブスの鈴木誠也は現地2月20日金曜日の午後、この日から始まるオープン戦のためにキャンプ地の本球場スローン・パークのフィールドに姿を表した。メジャーリーグ(MLB)では、ウォーミングアップ中に両チームの選手たちが外野の芝の上で談笑するのは見慣れた光景だ。鈴木もまた、ホワイトソックスの新戦力・村上宗隆と談笑する......はずだった。

 ところが、アップが終わっても待ち人が来ない。村上はキャンプ施設からの移動中、事故渋滞に巻き込まれ、球場へ駆け足でやって来たのは試合開始15分前だった。鈴木はその姿を、ベンチからただ、見守るしかなかった。

 試合後の会見。鈴木は「初日からあれはいかんすね」と笑いながらも、何らかの事情があったのだろう、と慮ったような言い方で、後輩について話した。

「彼っぽいのかはどうかは分かんないですけど、それ(遅刻)でも自分のスウィングしていたんで、凄いなとは思いますけど。(村上に)自分から言うことなんて、何もないっすよ。(日本で)三冠王なんですから。彼が彼のことをしっかりやれば、結果はついてくるんじゃないかな」

 WBC日本代表=侍ジャパンでチームメイトになる2人の奇妙な再会。試合では、「3番・センター」で出場した鈴木が第1打席でいきなり左中間の芝生席へソロ本塁打を叩き込むなど、2打数1安打1打点。「4番・一塁」で出場した村上も、4打数2安打2打点と準備不足を感じさせない活躍を見せた。

 2人に接点があったとすれば4回、村上が1死満塁から放った中越え2点タイムリー二塁打で、背走する鈴木が逆光で打球を見失ったことだろう。
 
「出だしは見えたんで、(センター)オーバーの打球だなと思って走ってたんですけど、振り向いた瞬間にボールが太陽に入っていたので、どうにもできない。ああいう時は目を切らないほうがいいのかとか、コーチと話したり、練習すると思うので、確認できればいいい。あとでムネにメールして、あそこに打つのはないよねって伝えます」

 鈴木は昨季、主に「指名打者」として起用されながらも、他の選手の怪我や不調のため、本来のポジョションであるライトはもちろん、レフトやセンターでも出場している。侍ジャパンでもセンターを守るのではないかと予想されているため、その日のオープン戦は絶好の練習になっただろう。

「(打球の)見え方も悪くないですし、今日の感じは悪くない。動き出しと、その前の予備動作っていうのはすごく意識して守っている。そこは今日は良かった」

 少し詰まりながらも柵越えした初回の本塁打は、アリゾナの乾燥した空気という気候的な条件を加味しても、随分と飛んだ気がした。

「ある程度、ゾーンも確認できたし、スウィング自体も悪くないので、たまたまバットに当たって、結果良かったですけど、しっかり振れているのが今日は良かった。」

 鈴木は2月上旬にキャンプ地に入り、少し強めに身体を動かしながら打撃の調子を着実に上げてきた。先にキャンプインした投手組に合わせて、2月14日にライブBPの打席に立つと、僚友・今永昇太投手の甘い変化球を叩いて左越え本塁打。違う投手からは外角の速球に振り遅れたかと思いきや、打球が右中間フェンスを越えていった。練習後、彼はこう言っている。
 

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