MLB公式サイト『MLB.com』は4月22日(日本時間23日)、ロサンゼルス・エンジェルスのホセ・ソリアーノが本調子とは言えない内容ながらも、歴史的な投球を披露したと伝えた。
舞台となったのは、エンジェルスの本拠地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦。右腕は今季ワーストとなる7安打を許しながらも5回を無失点で切り抜け、チームの連敗を4で止める勝利に貢献した。
記事によれば、ソリアーノは開幕から1か月間、予想を大きく上回る活躍を見せている。6試合連続で先発勝利の権利を持って降板する安定感を誇りながら、救援陣の影響で白星に恵まれなかった試合もあったが、6試合に先発して防御率は0.24、WHIP(1イニング当たりに出した走者の数)も0.82という驚異的な数字を記録し、いずれもメジャー全体でトップに立っている。
さらに同メディアは、この快進撃が歴史的水準にある点を強調する。オープナーを除き、開幕から6試合の先発でわずか1失点に抑えた投手はMLB史上初であり、防御率0.24は1913年に自責点が公式記録となって以降、同条件における最高記録だという。
カート・スズキ監督も、右腕の働きを高く評価する。「特別な存在だ。登板日だけでなく、日々の準備から素晴らしい。驚異的な身体能力を備えている」と語り、日常的な取り組みも含めて称賛した。
もともと通算17勝21敗、防御率3.89、WHIP1.32という成績で今季を迎えた右腕に、ここまでの支配的な投球を予想した声は多くなかった。速球の質には定評があり、過去3年間の防御率はリーグ平均を上回っていたものの、歴史的なパフォーマンスを示唆する材料は乏しかったと『MLB.com』は指摘する。
今季のソリアーノは自責点をわずか1にとどめており、この試合で7安打を浴びるまでは複数安打を許した登板もほとんどなかった。それでも長打は許さず、四球も与えないなど、試合を崩さない投球術が際立つ。「どんな試合でもやるべきことは同じ。マウンドで粘り強く投げ続けるだけだ」と本人も冷静に振り返った。
唯一の失点は4月6日(同7日)、アトランタ・ブレーブス戦でのソロ本塁打のみ。それ以外はゼロに抑えている背景について、同メディアはハードコンタクトの激減を挙げる。今季の打球速度95マイル以上の割合は30.9%で、昨季の48.2%から大幅に改善されている。平均打球速度も約147キロから約140キロへと低下している。
その要因として指摘されるのが、球質の変化。とりわけシンカーの威力だ。平均で約97マイルを計測するこの球種は、従来以上に沈むことで打者を翻弄。被打率は.056に抑えられており、わずかな落差の増加が打球の質に決定的な差を生んでいる。また、フォーシームやスプリット、カーブ、スライダーとの組み合わせも有効に機能し、打者に的を絞らせない。
ブルージェイズ戦では84球で16の空振りを奪い、ゴロアウトを量産。打線の援護もあり、ノーラン・シャヌエルやマイク・トラウトの本塁打で得たリードを守り抜いた。
シャヌエルは試合後、「あれほど動く球は見たことがない。対戦する打者は本当に大変だ」と語り、27歳の同僚は"異次元の投球"だと証言している。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】防御率0.24の右腕、ホセ・ソリアーノのシンカー
舞台となったのは、エンジェルスの本拠地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦。右腕は今季ワーストとなる7安打を許しながらも5回を無失点で切り抜け、チームの連敗を4で止める勝利に貢献した。
記事によれば、ソリアーノは開幕から1か月間、予想を大きく上回る活躍を見せている。6試合連続で先発勝利の権利を持って降板する安定感を誇りながら、救援陣の影響で白星に恵まれなかった試合もあったが、6試合に先発して防御率は0.24、WHIP(1イニング当たりに出した走者の数)も0.82という驚異的な数字を記録し、いずれもメジャー全体でトップに立っている。
さらに同メディアは、この快進撃が歴史的水準にある点を強調する。オープナーを除き、開幕から6試合の先発でわずか1失点に抑えた投手はMLB史上初であり、防御率0.24は1913年に自責点が公式記録となって以降、同条件における最高記録だという。
カート・スズキ監督も、右腕の働きを高く評価する。「特別な存在だ。登板日だけでなく、日々の準備から素晴らしい。驚異的な身体能力を備えている」と語り、日常的な取り組みも含めて称賛した。
もともと通算17勝21敗、防御率3.89、WHIP1.32という成績で今季を迎えた右腕に、ここまでの支配的な投球を予想した声は多くなかった。速球の質には定評があり、過去3年間の防御率はリーグ平均を上回っていたものの、歴史的なパフォーマンスを示唆する材料は乏しかったと『MLB.com』は指摘する。
今季のソリアーノは自責点をわずか1にとどめており、この試合で7安打を浴びるまでは複数安打を許した登板もほとんどなかった。それでも長打は許さず、四球も与えないなど、試合を崩さない投球術が際立つ。「どんな試合でもやるべきことは同じ。マウンドで粘り強く投げ続けるだけだ」と本人も冷静に振り返った。
唯一の失点は4月6日(同7日)、アトランタ・ブレーブス戦でのソロ本塁打のみ。それ以外はゼロに抑えている背景について、同メディアはハードコンタクトの激減を挙げる。今季の打球速度95マイル以上の割合は30.9%で、昨季の48.2%から大幅に改善されている。平均打球速度も約147キロから約140キロへと低下している。
その要因として指摘されるのが、球質の変化。とりわけシンカーの威力だ。平均で約97マイルを計測するこの球種は、従来以上に沈むことで打者を翻弄。被打率は.056に抑えられており、わずかな落差の増加が打球の質に決定的な差を生んでいる。また、フォーシームやスプリット、カーブ、スライダーとの組み合わせも有効に機能し、打者に的を絞らせない。
ブルージェイズ戦では84球で16の空振りを奪い、ゴロアウトを量産。打線の援護もあり、ノーラン・シャヌエルやマイク・トラウトの本塁打で得たリードを守り抜いた。
シャヌエルは試合後、「あれほど動く球は見たことがない。対戦する打者は本当に大変だ」と語り、27歳の同僚は"異次元の投球"だと証言している。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】防御率0.24の右腕、ホセ・ソリアーノのシンカー