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プロ野球

【DeNA】三森大貴、代役を超える独創性と存在感。藤田コーチが断言する「牧原みたいに日本を代表する選手になれる素材」の真価

萩原孝弘

2026.05.09

ユーティリティとして活躍を見せる三森。写真:萩原孝弘

ユーティリティとして活躍を見せる三森。写真:萩原孝弘

 打線の心臓部である牧秀悟、そしてキャプテンの筒香嘉智の離脱。チームの象徴とも言える二人の不在は、単なる戦力ダウン以上の動揺をチームに与えていた。

 しかし今、その不安を払拭するように、三森大貴は力強くスタジアムを駆け抜けている。もはや欠員を埋める存在ではない。唯一無二のユーティリティ性で、ベイスターズの戦いに新風を吹かせている。

☆常勝ソフトバンクで培ったプロ意識

 打線の核が抜けた現実を、三森は冷静に受け止めていた。「もちろんチームとして、あの離脱は誰であっても痛いことだとわかると思います。でもそれをカバーしていかないといけないと思うので。別に誰かの代わりになろうとかではなく、各々できることをやれればいいのかなっていう感じです」。
 

 ソフトバンクという群雄割拠の世界で戦ってきた彼にとって、主力の不在はチームの危機であると同時に、己の価値を見せつけるターンでもある。「実績のある選手がいるわけですから、不調だからって入れ替えがあるわけではないときがあるので。逆に言ったらそこが自分のチャンスでもありました。少しでも何かあった時に自分がアピールできれば、選手としてはすごい価値が上がっていく。それはホークスの頃から思っていました」。

 そしてそのチャンスを着実にモノにしつつある。「野球選手としてそこ(スタメン)を目指すのはもちろん当たり前だと思います。でももちろん自分では決められないこともあるので、そこはあまり気にせずやれることをやっていければいいのかなっていう感じですかね」。

 どこか達観しているように見えるが、そこにはこの世界の厳しさを知り尽くしているという確かな証左がある。

「スタメンでずっと出るのは出るのできついと思いますし、後から行くのでも違う緊張感はもちろんあります。シーズンに入ればやるしかないので、大変もクソもないですよ」

 淡々と語る言葉の端々に垣間見せる熱量は、プロとしての確かな自負がのぞく。

☆コーチ陣も惚れ込む三森の存在

 中井大介打撃戦略コーチも、三森が打線に入ることでのメリットを口にする。
「出塁すれば相手バッテリーにプレッシャーをかけられますし、作戦の幅も大きくなるんです。機動力はトップクラスの選手なので、守備でも攻撃でもバリエーションが増える役割を担ってくれています。ソフトバンクではレギュラーで出ていた選手ですからね」

 藤田一也内野守備走塁コーチも三森の存在の大きさを説く。
「そつなくこなしてくれますし、ビッグプレーも見せてくれる。スタメンで出て行っても試合展開によってはセンターからセカンドへ行って、また戻ったりもしてくれる。チームにとってすごく助かるピースなんです」

 さらに藤田コーチはポテンシャルにも惚れ込でいる。
「僕はバッティングが良くなれば、ソフトバンクの牧原(大成)みたいなユーティリティから、日本を代表するような選手になれる素材だと思っています。1番には最高やし、塁に出れば次のバッターには真っ直ぐ系が多くなる。しっかりレギュラーを掴んでほしいと思ってます」
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