こんなカーブ、見たことない。
「(打者の体が)一瞬止まっていた。スピードを上げたからだと思う。最後のバッターには見逃し三振も取れてよかった」
マリナーズの菊池雄星が現地5日(日本時間6日)のパドレス戦に先発。3回を投げ、無安打無失点5三振に抑えて、順調な仕上がりを見せた。
この日、冴え渡ったのは右打者に効果的に使えたカーブである。
昨季もストレート・スライダーに続く球種として重宝されたが、今季から改良がなされている。75マイルほどだった球速が83.4マイルくらいの球速帯に変化しているのである。
一番の変化として驚くのは、カーブという球種であるにも関わらず、ボールの軌道にヤマができないことである。カーブという球種は手先を離れた瞬間に一瞬、浮き上がるものがほとんどだが、菊池の場合、スライダーのような軌道を描く。
「握り方は変えていないですね。指を出す角度ですね。変わったのは。バックスピンをかけると、どうしても球速が遅くなって山ができてしまうので、そこに気をつけて投げています」
カーブをこの試合で初めて見せたのは1回表、1死1塁で3番のマニー・マチャドを迎えたときだ。カウント1ボール2ストライクからの4球目。マチャドの体は止まって、バットが出なかった。際どくボールと判定されたがカウント3−2から今度はインコースにカットボールを投げ込むとどん詰まりのサードゴロに封じた。
その後も効果的にカーブを挟んで無安打に抑えると、圧巻は最後の打者となった2番・ジュリクソン・プロファーを2ナッシングで追い込んだあと、インコースにカーブを投げ込んで見逃し三振に斬って締めた。
これには菊池自身も手応えを感じたようだ。
「追い込んでからもカーブを投げることができた。最後、見逃し三振を取れたことは大きな収穫ですね」
思い返すと、菊池とカーブの取り組みは2015年くらいから始まっている。
2013年にトレーニングの成果がパフォーマンスに発揮できるようになって、菊池の球速は上がった。150キロを裕に超えるようになり、その球威・球速を意識させながらのスライダーという2球種を投げ込むパワーピッチャーへ成長した。
「(打者の体が)一瞬止まっていた。スピードを上げたからだと思う。最後のバッターには見逃し三振も取れてよかった」
マリナーズの菊池雄星が現地5日(日本時間6日)のパドレス戦に先発。3回を投げ、無安打無失点5三振に抑えて、順調な仕上がりを見せた。
この日、冴え渡ったのは右打者に効果的に使えたカーブである。
昨季もストレート・スライダーに続く球種として重宝されたが、今季から改良がなされている。75マイルほどだった球速が83.4マイルくらいの球速帯に変化しているのである。
一番の変化として驚くのは、カーブという球種であるにも関わらず、ボールの軌道にヤマができないことである。カーブという球種は手先を離れた瞬間に一瞬、浮き上がるものがほとんどだが、菊池の場合、スライダーのような軌道を描く。
「握り方は変えていないですね。指を出す角度ですね。変わったのは。バックスピンをかけると、どうしても球速が遅くなって山ができてしまうので、そこに気をつけて投げています」
カーブをこの試合で初めて見せたのは1回表、1死1塁で3番のマニー・マチャドを迎えたときだ。カウント1ボール2ストライクからの4球目。マチャドの体は止まって、バットが出なかった。際どくボールと判定されたがカウント3−2から今度はインコースにカットボールを投げ込むとどん詰まりのサードゴロに封じた。
その後も効果的にカーブを挟んで無安打に抑えると、圧巻は最後の打者となった2番・ジュリクソン・プロファーを2ナッシングで追い込んだあと、インコースにカーブを投げ込んで見逃し三振に斬って締めた。
これには菊池自身も手応えを感じたようだ。
「追い込んでからもカーブを投げることができた。最後、見逃し三振を取れたことは大きな収穫ですね」
思い返すと、菊池とカーブの取り組みは2015年くらいから始まっている。
2013年にトレーニングの成果がパフォーマンスに発揮できるようになって、菊池の球速は上がった。150キロを裕に超えるようになり、その球威・球速を意識させながらのスライダーという2球種を投げ込むパワーピッチャーへ成長した。