プロ野球選手、それは過酷なトレーニングと心無い批判に体も心もすり減らし、一生分を10数年で稼ぐ過酷な職業だ。そのため、優れた選手は莫大な年俸を手にする。今回はDH／一塁手の年俸ランキングを紹介する。

＜DH／一塁手年俸ランキングTOP10＞
１位 デスパイネ（ソフトバンク）４億円
２位 ビジエド（中日）３億5000万円
３位 中田翔（日本ハム）２億9000万円
４位 ボーア（阪神）２億7500万円
５位 内川聖一（ソフトバンク）２億5000万円
６位 ロペス（DeNA）２億3000万円
７位 山川穂高（西武）２億1000万円
８位 銀次（楽天）１億1000万円
９位 メヒア（西武）１億円
10位 T-岡田（オリックス）9000万円
※年俸は推定。『SLUGGER』調べ。
  　攻撃型選手が揃う一塁＆ＤＨの高年俸ランキングは、10人中９人が30代、５人が外国人選手というベテラン・助っ人の寡占状態となった。

　昨オフにソフトバンクと再契約を結んだデスパイネは４億円をキープし、DH／一塁手ではトップの年俸。昨季はリーグ２位の36本塁打をマークし、２度目のベストナインに選ばれた。

　２位のビシエドは、中日では最高年俸。一昨年は首位打者、昨年は打率リーグ２位と、打線の中心として欠かせない存在となっており、今季は３年契約の２年目で３憶5000万円の年俸を獲得している。

　メジャー通算92本塁打の実績を持つ阪神の新助っ人、ボーアはいきなり４位にランクイン。見事期待に応えてさらなる昇給を手にするか、はたまた１年で“おさらば”するのか。阪神の攻撃力アップのカギを握る楽しみな存在だ。

　日本人選手トップは中田の２憶9000万円。昨季は打率.242、24本塁打、80打点と４番打者としてはやや物足りない数字に終わったが、３年契約２年目の主砲は高額年俸は維持した。オフには２年間務めた主将の座を西川遥輝に引き継ぎ、「これからはのびのびやらせてもらう」とシーズンに向けて意気込んでいる。

　平均年齢が32.4歳というベテラン揃いの上位陣の中、西武・山川は20代から唯一のランクイン。２年連続パ・リーグ本塁打王に輝き、昨オフには１憶円アップで契約更改した。今後の活躍次第でどこまで年俸が上がるのかにも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部