プロ野球選手、それは過酷なトレーニングと心無い批判に体も心もすり減らし、一生分を10数年で稼ぐ過酷な職業だ。そのため、優れた選手は莫大な年俸を手にする。今回はポジション別の年俸ランキングを見てみよう。第六回は三塁手だ

＜三塁手年俸ランキングTOP10＞
１位 松田宣浩（ソフトバンク）４億5000万円
２位 中村剛也（西武）３億5000万円
３位 レアード（ロッテ）２億3760万円
４位 ウィーラー（楽天）２億円
５位 鈴木大地（楽天）１億7500万円
６位 宮崎敏郎（DeNA）１億6000万円
７位 マルテ（阪神）１億4170万円
８位 岡本和真（巨人）１億4000万円
９位 ビヤヌエバ（日本ハム）8000万円
10位 高橋周平（中日）6000万円

　１億円の大台に乗せているのは８人だ。

　１位の松田は36歳ながら5000万円のアップ。５年連続で全試合に出場し、衰えるどころか年々安定感が増している。ムード―メーカーでもあり、チームに欠かせない存在だと言えるだろう。
 

　２位の中村もベテランながら7000万円のアップを勝ち取った。打点王を獲得し、西武の強力打線の重要なピースを担った。今年はリードオフの秋山がぬけ、得点力低下が懸念される中、連覇のためには活躍が不可欠な選手だ。

　楽天からは二人がランクイン。FAで加入した鈴木は内野のどこでも守れるユーティリティープレーヤーだが、現時点では三塁での起用が有力なため、このポジションのランキングに入れた。鈴木と三塁を争うウィーラーも17年に31ホームランを放った実力者で、万全の状態であれば鈴木とのハイレベルなチーム内競争が見られるだろう。

　意地を見せるベテランや助っ人が半数を占めているが、８位には岡本、10位には髙橋が入っている。彼らの活躍はもちろん、ふたりに続く若手の台頭にも注目したい。

構成●THE DIGEST編集部