プロ野球

【オリックス野手陣の最新序列は?】高卒2年目の宜保が二塁で台頭!左右が埋まった外野はセンター争いが焦点に

どら増田

2020.03.15

ジョーンズのポジションについて、西村監督はライトでの起用を明言している。写真:滝川敏之

 猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で開幕は延期になったが、いずれの球団も来るべき時に備えて準備を進めている。果たして、オリックスの野手陣はどのような陣容で開幕を迎えるのか。一軍で出場機会を得られそうな選手を対象に、キャンプやオープン戦で見えてきた現時点での序列を整理する。

<記号の見方>
◎=不動のレギュラー、〇=有力レギュラー候補、△=バックアップ、★=将来のレギュラー、×=故障離脱中/開幕二軍濃厚

【捕手】
◎若月健太
○頓宮裕真
△松井雅人
△山崎勝己

 チームの方針として「正捕手・若月」という考えは変わらないが、オープン戦終盤に若月が右ハムストリングの筋膜炎で負傷離脱。本人は「大丈夫です」と軽症をアピールしていたが、開幕が延長されたことにより、首脳陣は焦らず完治させる考えだ。その間、長打が期待できる頓宮を軸に、ベテランの松井、山崎が投手陣をリードしている。頓宮は3月10日の中日戦で、幼なじみのエース山本とバッテリーを組み、好投を引き出した。

【一塁手】
○T-岡田
○勝俣翔貴【NEW】
△中川圭太
△モヤ
△ロドリゲス【NEW】

 キャンプではモヤが好調だったが、オープン戦ではなかなか結果を出せず。T-岡田が主に一塁を守っている。このT-岡田をモヤとともに追っているのが、中川とルーキーの勝俣だ。勝俣は3月15日現在でオープン戦2本塁打を放つ活躍を見せていて、パンチ力、ミート力とも定評のある選手。中川と三塁と一塁を入れ替えながら出場する可能性は高い。交流戦ではロドリゲスが守る可能性もあるだろう。

【二塁手】
〇宜保翔
○福田周平
△大城滉二

 高卒2年目の宜保が急激な勢いで台頭している。本職はショートだが、昨年11月に行われたアジア・ウインターリーグではセカンドも守っており、好プレーを集めた動画がYouTubeにアップされて話題になった。もともとピッチャーだっただけに肩も強く、オープン戦では打撃でも結果を残している。ここに昨年、一昨年とレギュラーだった福田と大城を加えた争いになりそうだ。
 
【三塁手】
◎中川圭太
△勝俣翔貴【NEW】
△西野真弘
△ロドリゲス【NEW】
△宗佑磨

 キャンプでは中川と宗の争いだったが、西浦の負傷による戦線離脱により、宗は外野に戻った。ルーキーイヤーの昨年、交流戦で首位打者になるなど目立った活躍を見せた中川を、西村徳文監督は2番ないし5番で起用する方針。ポジションはサードでスタートし、試合によってはファーストに回る可能性もある。ただ、ルーキーの勝俣、西野、さらにロドリゲスもおり、中川も決して油断できない。

【遊撃手】
◎安達了一
○宜保翔
△大城滉二
★太田椋
★紅林弘太郎【NEW】

 西村監督は早い段階から安達のレギュラー起用を明言しており、これは変わらないだろう。だが、安達は体調面で問題を抱えており、フルシーズン出場はなかなか厳しい。宜保と大城がフォローすることになる。ファームでは高卒2年目の太田、ルーキーの紅林といった一発長打が狙える大型内野手が控えている。近未来のレギュラー候補である彼らに、何試合かは1軍のグラウンドで勝負させたいところだ。