プロ野球は世代別で見ると面白い。
前回は豊作世代を中心に取り上げたが、今回はどの世代が現在の球界を席巻しているかを、年俸も含めて掘り下げていきたい。
メジャーリーガーを含めて多くの勢力を保っているのは、1988年度生まれの世代(以下、88世代)と1989年度生まれの世代だ(以下、89世代)。2017年のWBCでは、ともに5人ずつの代表選手を出した。
88世代は06年夏の甲子園を沸かせた「田中・斎藤世代」に該当する。現在、メジャーリーグでも世代別で最多となる3人が在籍している。ヤンキースの田中将大のほか、今季からツインズに移籍した前田健太、今季からレッズに加わったプロ野球シーズン最多安打保持者の秋山翔吾だ。
国内に目を移しても、88世代の存在感は群を抜く。
昨年、遊撃手では史上2人目の40本塁打を放ってセ・リーグM V Pに輝いた坂本勇人(巨人)を筆頭に、15年MVPの柳田悠岐(ソフトバンク)、昨季のセ・リーグ最優秀防御率の大野雄大(中日)、17年のセ・リーグ首位打者・宮崎敏郎(DeNA)などがいる。
坂本と柳田の今季年俸は合計で10億円を超え、メジャーリーガーの田中は2200万ドル、日本円にして25億円近い規格外の額をもらっているから、最も稼いでいる現役世代だと言えるだろう。
タイトルホルダーという視点で見ても、上記以外に梶谷隆幸(DeNA)、澤村拓一(巨人)、増田達至(西武)、石川歩(ロッテ)がいる。梶谷以外は今季年俸が1億円を超えている。また、會澤翼(広島)、秋吉亮(日本ハム)はタイトル獲得歴こそないが、侍ジャパンに選出されたことのある実力者だ。
89世代も「田中・斎藤世代」に引けを取らない一大勢力となっている。
1学年上の世代と大きく違うのは、高校生時代とプロ入り後で、ネームバリューに大きな逆転現象が生まれているところだ。
88世代は斎藤はともかくとしても、高校時代から評価が高かった田中がそのままトップに君臨し続けているし、坂本や前田ら高校生ドラフト1位組も期待どおりに活躍した。そこに柳田や大野などの大卒組・社会人組が加わった格好だ。
前回は豊作世代を中心に取り上げたが、今回はどの世代が現在の球界を席巻しているかを、年俸も含めて掘り下げていきたい。
メジャーリーガーを含めて多くの勢力を保っているのは、1988年度生まれの世代(以下、88世代)と1989年度生まれの世代だ(以下、89世代)。2017年のWBCでは、ともに5人ずつの代表選手を出した。
88世代は06年夏の甲子園を沸かせた「田中・斎藤世代」に該当する。現在、メジャーリーグでも世代別で最多となる3人が在籍している。ヤンキースの田中将大のほか、今季からツインズに移籍した前田健太、今季からレッズに加わったプロ野球シーズン最多安打保持者の秋山翔吾だ。
国内に目を移しても、88世代の存在感は群を抜く。
昨年、遊撃手では史上2人目の40本塁打を放ってセ・リーグM V Pに輝いた坂本勇人(巨人)を筆頭に、15年MVPの柳田悠岐(ソフトバンク)、昨季のセ・リーグ最優秀防御率の大野雄大(中日)、17年のセ・リーグ首位打者・宮崎敏郎(DeNA)などがいる。
坂本と柳田の今季年俸は合計で10億円を超え、メジャーリーガーの田中は2200万ドル、日本円にして25億円近い規格外の額をもらっているから、最も稼いでいる現役世代だと言えるだろう。
タイトルホルダーという視点で見ても、上記以外に梶谷隆幸(DeNA)、澤村拓一(巨人)、増田達至(西武)、石川歩(ロッテ)がいる。梶谷以外は今季年俸が1億円を超えている。また、會澤翼(広島)、秋吉亮(日本ハム)はタイトル獲得歴こそないが、侍ジャパンに選出されたことのある実力者だ。
89世代も「田中・斎藤世代」に引けを取らない一大勢力となっている。
1学年上の世代と大きく違うのは、高校生時代とプロ入り後で、ネームバリューに大きな逆転現象が生まれているところだ。
88世代は斎藤はともかくとしても、高校時代から評価が高かった田中がそのままトップに君臨し続けているし、坂本や前田ら高校生ドラフト1位組も期待どおりに活躍した。そこに柳田や大野などの大卒組・社会人組が加わった格好だ。