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プロ野球

【世代別で見るプロ野球】存在感抜群の坂本、柳田ら「88世代」。菅野を筆頭とする「89世代」とは興味深い相違点が

氏原英明

2020.03.28

 一方、89世代は、“高校ビッグ3”と呼ばれた3人のうち、中田翔(日本ハム)こそ2大会連続のW B C出場や打点王獲得などの存在感は見せているが、佐藤由規(楽天)は怪我に苦しみ、唐川侑己(ロッテ)もチームの中心選手にはなれていない。一方で、高卒ドラフト3位で広島に入った丸佳浩(現巨人)が2度のMVPを獲得するなど大成。今季年俸は4億5000万円で、中田の2億9000万円を遥かに超えている。
 
 年俸で丸をも凌駕しているのが、東海大を卒業後に1年間の浪人生活を経てプロ入りした菅野智之(巨人)。今季年俸は6億5000万円で、これは球界1位だ。同じく大卒の菊池涼介(広島)も、中田をわずかに上回る3億円を手にしている。丸、菅野、菊池を含め、高校時代はそこまで注目されていなかった選手が大成しているのがこの世代の特徴と言えるだろう。

 ほかの89世代の主な選手としては、中村晃(ソフトバンク)、益田直也(ロッテ)、鈴木大地(楽天)、田中広輔(広島)、野村祐輔(広島)らが挙げられる。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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