新型コロナウイルスの拡大が続くアメリカ。MLBは開幕延期に追い込まれ、シーズンが始まる目処もまったく立っていない。
そんな中、メジャーリーガーたちはさまざまな形でウイルスと戦う活動に携わっている。フレディ・フリーマン(アトランタ・ブレーブス)は計12万5000ドルを寄付。ピーター・アロンゾ(メッツ)は医師たちに直接、感謝のビデオメッセージを送った。
そしてまた、最前線でウイルスと戦う医療スタッフをサポートするための新たな試みが話題を集めている。全30球団の公式ユニフォームを製造・販売を担うファナティクス社が、ユニフォーム用の素材を使ってマスクや医療用ガウンを制作し、病院に寄付する活動を開始したのだ。
ファナティクスのマイケル・ルービンCEOによると先週、夜中に突然アイデアがひらめき、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドの承諾も得てすぐに製作を始めたという。
ツイッターでは、「ヤンキースのマスクをボストンに送ってくれ」「アストロズのガウンを着たナースが自分の担当だったら死んでもいい」など、悪ふざけコメントも一部にあるものの、ほとんどはファナティック社の対応を称賛。現在、ニューヨークでは患者が爆発的に増え、マスクなどの供給も追いついていない状況だけに、この試みは大きな援軍になりそうだ。
構成●スラッガー編集部