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MLB

ユニフォーム素材からマスクと医療用ガウンを作って病院に寄付! ファナティクス社のユニークな援助活動が話題沸騰

2020.03.27

赤のピンストライプが特徴のフィリーズのユニフォーム。これがマスクや医療用ガウンとなって病院に配布される。(C)Getty Images

赤のピンストライプが特徴のフィリーズのユニフォーム。これがマスクや医療用ガウンとなって病院に配布される。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの拡大が続くアメリカ。MLBは開幕延期に追い込まれ、シーズンが始まる目処もまったく立っていない。

 そんな中、メジャーリーガーたちはさまざまな形でウイルスと戦う活動に携わっている。フレディ・フリーマン(アトランタ・ブレーブス)は計12万5000ドルを寄付。ピーター・アロンゾ(メッツ)は医師たちに直接、感謝のビデオメッセージを送った。

 そしてまた、最前線でウイルスと戦う医療スタッフをサポートするための新たな試みが話題を集めている。全30球団の公式ユニフォームを製造・販売を担うファナティクス社が、ユニフォーム用の素材を使ってマスクや医療用ガウンを制作し、病院に寄付する活動を開始したのだ。

 ファナティクスのマイケル・ルービンCEOによると先週、夜中に突然アイデアがひらめき、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドの承諾も得てすぐに製作を始めたという。
 

 ルービンCEOのツイッターでは、MLB各球団のユニフォームがずらりと並ぶ工場で、ニューヨーク・ヤンキースやフィラデルフィア・フィリーズのユニフォームを素材にしたとみられるマスクや医療用ガウンを着たスタッフの写真が紹介されている。現在、100人体制で生産を続けており、ひとまず100万セットのマスクと医療用ガウンを工場があるペンシルバニア州や近隣のニューヨーク州、ニュージャージー州の病院に配布するとのこと。

 ツイッターでは、「ヤンキースのマスクをボストンに送ってくれ」「アストロズのガウンを着たナースが自分の担当だったら死んでもいい」など、悪ふざけコメントも一部にあるものの、ほとんどはファナティック社の対応を称賛。現在、ニューヨークでは患者が爆発的に増え、マスクなどの供給も追いついていない状況だけに、この試みは大きな援軍になりそうだ。

構成●スラッガー編集部
 
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