チーム初の日本人選手として秋山翔吾が加わったシンシナティ・レッズが、球団公式ツイッターで「歴代人気選手トーナメント」を開催。最低でも4年以上レッズに在籍していた選手(他球団で今も現役の選手は除く)の中から32人がエントリーされ、ツイッターのアンケート機能を利用して、「歴代名選手の中で誰が最もファンに愛されたか」をトーナメント形式で決定した。
エントリーされた32人のうち、現役選手では2010年MVPでレッズ一筋13年の一塁手ジョーイ・ボトー、昨季49本塁打を放ち、ナ・リーグ三塁手記録を更新した主砲のエウヘニオ・スアレス、昨季34セーブを挙げたクローザーのライセル・イグレシアス、17年にゴールドグラブを受賞した捕手のタッカー・バーンハート、昨季9勝を挙げた先発投手アンソニー・デスクラファニ、そして二刀流のマイケル・ローレンゼンら6人が選ばれた。
もっとも、レッズは1869年創設の伝統球団だけあって、レジェンドぞろいの対戦相手に現役選手たちは大苦戦。結局6人のうち4人が1回戦で姿を消してしまった。特にイグレシアスはあのケン・グリフィーJr.との対戦となり、得票率わずか3%と大差で敗北。2000年代にレッズにいた頃のグリフィーJr.は、"1990年代最高の選手"と呼ばれたマリナーズ時代に比べて成績が落ちたが、それでもさすがの人気だ。
スアレスも1回戦こそ突破したものの、2回戦で87年にMLB史上初の30本塁打&50盗塁を達成した外野手エリック・デービスに敗れた。
だが、そんなチームメイトたちの無念を晴らすように、ボトーが快進撃を見せた。1回戦では、通算100勝を挙げた80年代のエース、マリオ・ソトに勝利。しかし2回戦の相手は、75~76年に2年連続でMVPを受賞した、レッズの黄金期"ビッグレッド・マシン”の中核ジョー・モーガン。殿堂入りも果たした名二塁手を相手に、ボトーは得票率62%で見事快勝した。
さらに3回戦では、63~86年にかけて史上最多の通算4256安打を放ったシンシナティのハート&ソウル、ピート・ローズと対決。常に派手な全力プレーで”チャーリー・ハッスル”の異名をとったこのレジェンドを向こうに回して、ボトーは51%を得票して辛くも勝利をつかみ取った。レッズの誇る2大レジェンドを下した勢いで決勝進出かと思われたが、準決勝では95年MVPで殿堂入り遊撃手のバリー・ラーキンに、得票率47%で惜しくも敗れてしまった。
4月1日に行われた決勝は、70年代にMVPを2度受賞した殿堂入り捕手ジョニー・ベンチとラーキンの"殿堂入り選手対決"となった。結果はベンチが53%の票を獲得して優勝。通算389本塁打に加えて捕手歴代2位のゴールドグラブ10度受賞と攻守にわたる活躍で、"MLB史上最高の捕手"と呼ばれた貫禄を見せつけた。
球史に残る名選手たちが一堂に会したトーナメントとあって見応えある勝負の連続で、ファンたちにも大変好評だった。次回はいつ行われるのかは定かではないが、その時は秋山の参戦にも期待したい。
文●筒居一孝(スラッガー編集部)
【PHOTO】艶やかに球場を彩るMLBの「美女チアリーダーズ」!
エントリーされた32人のうち、現役選手では2010年MVPでレッズ一筋13年の一塁手ジョーイ・ボトー、昨季49本塁打を放ち、ナ・リーグ三塁手記録を更新した主砲のエウヘニオ・スアレス、昨季34セーブを挙げたクローザーのライセル・イグレシアス、17年にゴールドグラブを受賞した捕手のタッカー・バーンハート、昨季9勝を挙げた先発投手アンソニー・デスクラファニ、そして二刀流のマイケル・ローレンゼンら6人が選ばれた。
もっとも、レッズは1869年創設の伝統球団だけあって、レジェンドぞろいの対戦相手に現役選手たちは大苦戦。結局6人のうち4人が1回戦で姿を消してしまった。特にイグレシアスはあのケン・グリフィーJr.との対戦となり、得票率わずか3%と大差で敗北。2000年代にレッズにいた頃のグリフィーJr.は、"1990年代最高の選手"と呼ばれたマリナーズ時代に比べて成績が落ちたが、それでもさすがの人気だ。
スアレスも1回戦こそ突破したものの、2回戦で87年にMLB史上初の30本塁打&50盗塁を達成した外野手エリック・デービスに敗れた。
だが、そんなチームメイトたちの無念を晴らすように、ボトーが快進撃を見せた。1回戦では、通算100勝を挙げた80年代のエース、マリオ・ソトに勝利。しかし2回戦の相手は、75~76年に2年連続でMVPを受賞した、レッズの黄金期"ビッグレッド・マシン”の中核ジョー・モーガン。殿堂入りも果たした名二塁手を相手に、ボトーは得票率62%で見事快勝した。
さらに3回戦では、63~86年にかけて史上最多の通算4256安打を放ったシンシナティのハート&ソウル、ピート・ローズと対決。常に派手な全力プレーで”チャーリー・ハッスル”の異名をとったこのレジェンドを向こうに回して、ボトーは51%を得票して辛くも勝利をつかみ取った。レッズの誇る2大レジェンドを下した勢いで決勝進出かと思われたが、準決勝では95年MVPで殿堂入り遊撃手のバリー・ラーキンに、得票率47%で惜しくも敗れてしまった。
4月1日に行われた決勝は、70年代にMVPを2度受賞した殿堂入り捕手ジョニー・ベンチとラーキンの"殿堂入り選手対決"となった。結果はベンチが53%の票を獲得して優勝。通算389本塁打に加えて捕手歴代2位のゴールドグラブ10度受賞と攻守にわたる活躍で、"MLB史上最高の捕手"と呼ばれた貫禄を見せつけた。
球史に残る名選手たちが一堂に会したトーナメントとあって見応えある勝負の連続で、ファンたちにも大変好評だった。次回はいつ行われるのかは定かではないが、その時は秋山の参戦にも期待したい。
文●筒居一孝(スラッガー編集部)
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