大学野球

「第2、第3の周東」はこの3人!今季注目の“韋駄天ドラフト候補生”を紹介

大友良行

2020.04.05

左から、五十幡、小川、並木。写真:大友良行

 昨年のプレミア12では足でゲームの流れを引き寄せる周東佑京(福岡ソフトバンク)が大活躍し、各球団も足の速さの必要性を再確認した。今秋のドラフトでは"快速"に着目した「第2、第3の周東探し」も注目ポイントのひとつだ。ここでは大学リーグで活躍するスピード豊かな外野手トリオを取り上げてみた。

●五十幡亮汰(中央大)
172㎝67㎏、右投左打、埼玉県出身、佐野日大

 中学3年時に、陸上ジュニア五輪記録会で100m10秒79を出し、100mと200mで「あのサニブラウンに勝った男」として一躍注目されたアスリート。誰もが陸上界に進むと思っていたが、佐野日大高に進学。将来のプロ野球選手を夢見て高校野球に身を投じた。

 小学校から陸上と並行して野球も続け、投手とショート。高校から外野に転向し、足を活かした天性の打球判断に加え、広範囲の守りで、高校、大学でも1年春からレギュラーを獲得する。
 
 小柄だが遠投110mの強肩の持ち主。相手走者は、スコアリングポジションにいてもヒットで簡単に本塁突入できずに釘づけにされてしまう。

 打撃でも一番打者として積極的なバッテイングを見せる。大学では現在62試合で通算打率.261、出塁率は.299。昨秋は盗塁9個と健脚が冴え、スタンドを沸きに沸かせた。

 左打席から一塁到達までは3秒55。走塁技術を磨けば、盗塁成功率はもっともっと上がっていくだろう。元阪神タイガースの赤星憲広を彷彿とさせる。ドラフト上位指名候補は間違いないだろう。