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【2010年代30球団通信簿:ア・リーグ東地区】貧乏でも育成と工夫を駆使したレイズが最高評価、10年間の勝率が30球団1位のヤンキースは意外にも……?

2020.04.14

ベッツの活躍もあってレッドソックスは18年に世界一となったが、彼は19年オフに財政上の理由でドジャースへ放出された。(C)Getty Images

ベッツの活躍もあってレッドソックスは18年に世界一となったが、彼は19年オフに財政上の理由でドジャースへ放出された。(C)Getty Images

 チームの「成功の基準」は予算規模や戦力状況、それまでの歴史などによってそれぞれ違う。そうだとしても、究極の目標がワールドチャンピオン獲得にあることだけは共通している。2010年代におけるア・リーグ東地区5球団の歩みを振り返りつつ、5段階評価の通信簿形式でディケイドを総括してみよう。

※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです

▼ボルティモア・オリオールズ
【評価】可もなく不可もなく(C)

 1998年から14年連続負け越しが続いていたが、有望株時代にトレードで獲得したアダム・ジョーンズ(現オリックス)を中心に、生え抜きのマニー・マチャド(現パドレス)、マット・ウィーターズ(現カーディナルス)らが台頭。2012年に負け越し記録を止めるとともに97年以来のプレーオフ進出を果たすと、14年と16年にもポストシーズンへ駒を進めた。

 だが、ディケイドを通して見ると先発投手の育成失敗が響いた。ドラフト全体5位以内で指名した3投手――ディラン・バンディ(現エンジェルス)、ケビン・ゴーズマン(現ジャイアンツ)、ブライアン・マティスはいずれも大成せず、バンディも含めマイナーでの故障も後を絶たなかった。15年オフに主砲クリス・デービスと結んだ7年1億6100万ドルの契約延長も大失敗となり、17年からは3年連続地区最下位と再び低迷期へ。18年の年間115敗は球団歴代ワースト、19年の108敗はワースト3位タイと派手に負けている。
 
▼ボストン・レッドソックス
【評価】まずまずです(B)

 まさに山あり谷ありの10年間で、12年からの6年間は地区最下位か優勝かの両極端なシーズンが続いた。それでも、ディケイドで2度の世界一はジャイアンツに次ぐ多さで、トータルとしては合格点だろう。12 ~ 15年8月までGMを務めたベン・チェリントンがGM補佐時代も含めてドラフト/育成に携わったムーキー・ベッツ(現ドジャース)、ザンダ・ボガーツ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、アンドリュー・ベニンテンディらが順調に主力へ成長。チェリントンの後を継いだデーブ・ドンブロウスキがデビッド・プライス(現ドジャース)やクリス・セールらを補強した。

 ディケイド後半は「経営合理化」に進むヤンキースを尻目に総年俸球界トップに躍り出るまでになったが、コアとなったのはあくまでベッツら生え抜選手たちだった。20年代は、脆弱化したマイナー組織の再建がまず大きなテーマとなる。
 

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