プロ野球

「今やれることをやるだけ」。難局を乗り越えた先に待つ開幕へ向け準備を重ねるカープの選手たち

前原淳

2020.05.02

今季から就任した佐々岡監督。細心の注意を払いながら投手・野手を4つのグループに分けて練習を続けている。写真:滝川敏之

 新型コロナ感染拡大によって開幕時期が定まらない中、広島は細心の注意を払いながら調整を続けている。

 球界内で感染者が出たり、緊急事態宣言が発令されたりと、状況は変わっていく。当初はチーム内にも戸惑いの声が聞こえていた。それでも選手たちは今、前を向いて歩いている。

「まだ先が見えない。しっかりと(開幕日が)見えた時にモチベーションを上げないといけないし、そこに合わせるのがプロ。そういう時が来れば、待ち望んでくれているファンの方のためにも準備するだけ」。

 佐々岡真司監督は4月7日、選手にそう言葉をかけたという。事実から目を背けるのではなく、受け入れなければいけない。与えられた環境や条件でやれることをやろうと決めた。
 
 7日に3日間の休養を経て、全体練習を再開。翌8日には二軍で調整していたDJ・ジョンソン、フランスア、ピレラの3人の外国人選手を一軍に合流させた。チームを2グループに分けて3勤1休としていたものの、全国への緊急事態宣言を受け、19日からは投手と野手をそれぞれ2グループに分けた4グループが午前と午後、1勤1休での調整となっている。

■A班投手
佐々岡監督、沢崎投手コーチ、九里、床田、藤井皓、K・ジョンソン、高橋樹、D・ジョンソン、スコット、フランスア

■A班野手
迎打撃コーチ、山田内野守備走塁コーチ、会沢、上本、鈴木誠、田中広、小窪、長野、ピレラ、三好、野間、メヒア

■B班投手
横山投手コーチ、倉バッテリーコーチ、大瀬良、森下、薮田、中田、一岡、塹江、菊池保、遠藤

■B班野手
高ヘッドコーチ、朝山打撃コーチ、広瀬外野守備走塁コーチ、石原、坂倉、安部、堂林、菊池、高橋大、松山、西川