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「アメリカは野球を求めている」米上院議員のトップがMLBコミッショナーに早期開幕を要望!

2020.05.02

コロナからの復活へ! 野球を求める期待の声は大きい。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスが猛威を振るって久しい昨今、2000万人以上の失業者が出ていると言われるアメリカでは、その疲弊度も想像に難くない。果たして、いかに大国は立ち上がることができるのか。政権トップに位置する人物が切り札と考えているのが、「野球」である。

「アメリカは野球を必要としている。野球こそが、平時に戻るためのサインである」

 5月1日、上院多数党院内総務を務めているミッチ・マコーネル氏はラジオ放送『93.9FMザ・ビル』に出演。数週間前にMLBコミッショナーのロブ・マンフレッドに自ら電話をかけたことを明かし、アメリカの復活のためには野球が必要だと説いたという。

 さらに、ここ最近報じられている、スプリング・トレーニングの施設を利用した試合の開催や無観客試合、さらに6月下旬から7月4日前後の開幕についても言及。機構の中での話し合いが進んでいることも明らかにした。マコーネル氏は言う。
 
「(独立記念日の7月4日に開幕を迎えれば)国全体の士気を一気に高め、正常な生活に戻る兆しを示すことにもつながるはずだ」

 かつて、野球は"ナショナル・パスタイム(国民的娯楽)"と呼ばれていた。しかし、アメリカン・フットボールやバスケットボールなど娯楽の多様化もあり、ここ20~30年の間に存在感が薄らいでいたのは否めない。また、試合が多すぎることでマンネリ化を生んでいた側面もあった。

 しかし、新型コロナウイルスが災厄となり、人類は"普通"の生活を送ることができなくなった。今まで「あること」が当たり前で気付かなかった、野球が持つ「日常性」や、試合があることの安心感。

 アフターコロナの支えとして、野球の価値が見直されるのかもしれない。

構成●SLUGGER編集部

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