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新型コロナに打ち克ったアート・ハウ。『マネーボール』でまったく描かれなかった彼の一面とは…?

宇根夏樹

2020.05.20

一時は深刻な状況に陥ったハウだが、無事に退院。「とにかく家に戻ってこられてうれしいよ」と語った。(C)Getty Images

一時は深刻な状況に陥ったハウだが、無事に退院。「とにかく家に戻ってこられてうれしいよ」と語った。(C)Getty Images

 5月17日、新型コロナウイルスに感染し、ICU(集中治療室)に入っていた元監督のアート・ハウ(73歳)が、無事に回復してヒューストンの自宅へ戻った。

 そのことを報じる記事で必ずと言っていいほど言及されているように、ハウはあの『マネーボール』で描かれていた当時のオークランド・アスレティックスで監督を務めていたことで最もよく知られている。1996年から7年間指揮を執ったハウは、2000年から3年連続でチームをプレーオフに導いた。

 けれども、マイケル・ルイス著の原作でハウは称賛されるどころか、ビリー・ビーンGMの操り人形として描かれている。さらに映画版では、名優フィリップ・シーモア・ホフマン演じるハウ監督が、先進的なアイデアを実行しようとするビーンにたびたび抵抗する。これにはハウ自身も、「映画を売るためにハリウッドがそうしたんだろう」「どう見ても不公平だし、真実ではない」と不満を漏らしていた(映画に出てくるホフマンとハウの写真を比べてみれば一目瞭然だが、そもそも風貌からしてかなり違う)。
 
 だが、原作でも映画でもまったくと言っていいほど言及されていないハウの一面がある。それは、彼が折り紙付きのナイスガイであるということだ。07年にテキサスの地元紙が「アート・ハウはいつも、会う人に微笑みながら『家族は元気かい?』と訊ねる」と書いたように、明るく、誰にでも分け隔てなく接するハウのことを(少なくとも人格面で)悪く言う人間はいない。映画版の『マネーボール』でのハウしか知らない若い記者が恐る恐る連絡を取ったところ、あまりのナイスガイぶりに拍子抜けになったという話もある。

 今回の入院の報を受け、『USAトゥディ』紙の人気記者ボブ・ナイチンゲールは「これまでベースボールのユニフォームを着た中で最も優れた人格者の一人、アート・ハウに祈りを」とツイート。『ジ・アスレティック』のジェイソン・スタークは「もし『球界一のナイスガイ大会』があったら、アート・ハウは地滑り的大勝利を収めるだろう」とつぶやくなど、改めて彼の愛されぶりが再認識されることとなった。
 

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