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プロ野球

「世代」で見るDeNAの選手層ーー投手陣を支える山﨑と石田は“同期の桜“。次代を担うのは“DeNA元年”にドラフト指名された男たちだ!

氏原英明

2020.07.12

クローザーの山﨑(左)と選手会長の石田(右)は同学年で、14年のドラフトで1・2位指名を受けた同期でもある。写真:金子拓弥(THE DIGEST編集部)

クローザーの山﨑(左)と選手会長の石田(右)は同学年で、14年のドラフトで1・2位指名を受けた同期でもある。写真:金子拓弥(THE DIGEST編集部)

 チーム作りの基本は競争だ。選手間の競争意識を煽る要素の一つに“年齢”がある。あえて同年齢の選手を揃えて切磋琢磨させることが、チーム強化につながる。

 DeNAで一際目立つのが投手陣だ。選手会長を務める石田健大、2年連続セーブ王のクローザーとして君臨する山崎康晃が92年度生まれの同学年。ドラフトも同期で二人が投手陣を引っ張っていると言っていいだろう。

 石田はチームに4人いる先発サウスポーの中では最年長の兄貴分として知られる。1学年下の今永昇太や、2つ下の濱口遥大、東克樹らからも一目置かれ、DeNA投手陣の精神的支柱だ。昨季は先発・中継ぎの両方を務め、クライマックスシリーズでは大事な初戦のスターターを任された。

 リーグ屈指のクローザーである山崎は、コロナ禍でも独特の“広報力”を発揮して、「やすあきマイク」でファンを盛り上げた。実力もさることながら、チームの顔としても貢献度の高い選手だ。
 
  野手陣では、宮崎敏郎と梶谷隆幸の2人が、88年度生まれの同期として有名だ。安打製造機の宮崎は大学・社会人経由の遅咲きだが、高卒入団の梶谷とは大の仲良し。宮崎は首位打者、梶谷は盗塁王と、それぞれタイトルホルダー同士でもある。

 次世代という視点に移すと、93年・94年生まれが注目だろう。投手陣ではエースの今永がその世代に該当するが、この世代の高卒選手は、親会社がDeNAに変わる直前の11年ドラフトで指名された選手なのだ。まだチームの方向性も決まっていない中で指名された8人のうち、飛雄馬を除いた全員が高校生だった。

 その年に入団した高卒選手のうち、今もチームに残っているのは桑原将志、乙坂智、高城俊人、古村徹の4人だ。ここに大学・社会人経由の神里和毅が加わり、桑原、乙坂とともに、外野の4番手争いを繰り広げている。昨年までは神里の活躍が目立っていたが、打撃不振で6月頭に二軍落ち。今は乙坂がややリードか。

 また、古村は18年までBCリーグの富山GRNサンダーバーズ、高城は昨季までオリックスに在籍し、その後DeNAに復帰した出戻り組。今季どのように活躍するか注目だ。エース・今永を中心にしたこの世代が、これから、4、5年のDeNAを支えていくのは間違いない。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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