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プロ野球

「世代」で見る巨人の選手層ーー菅野、小林、丸ら主力が揃う89年世代。次代のスターは93年世代から生まれる!?

氏原英明

2020.07.12

エース菅野(左)や丸(右)など、89年生まれの選手には主力が多く揃う。写真:山﨑賢人(THE DIGEST写真部)

エース菅野(左)や丸(右)など、89年生まれの選手には主力が多く揃う。写真:山﨑賢人(THE DIGEST写真部)

 チーム作りの基本は競争だ。選手間の競争意識を煽る要素の一つに“年齢”がある。あえて同年齢の選手を揃えて切磋琢磨させることが、チーム強化につながる。

  今回は、昨季リーグ優勝を果たした巨人を見ていこう。

 2018年にノーヒットノーランを達成した菅野智之と小林誠司のバッテリーが、1989年生まれの同学年であることはよく知られている。加えて、昨年F Aで加入した丸佳浩も同じ89年世代。他にも、リリーフ投手の高木京介や田原誠治などがいる。

 また、1学年上の88年生まれ、いわゆる「ハンカチ世代」にも主力が揃っている。澤村拓一、坂本勇人がそれにあたり、菅野らとともにチームの中枢を成している。ともに西武からFA加入した野上亮磨と炭谷銀仁朗は、一つ上の87年生まれだ。
 
 ただ、88年世代も89年世代もすでに30代に突入し、菅野には近い将来のメジャー挑戦がささやかれるだけに、次世代の台頭が待たれる。期待できるのは、桜井俊貴、中川皓太らの93年生まれ世代だろう。投手陣ではもう一人、先発ローテーション返り咲きを狙う今村信貴もいる。

 野手陣では田中俊太、若林晃弘、山本泰寛、重信慎之助の4人が93年生まれ。重信以外の3人は内野手で、昨季は吉川尚輝が故障離脱した後の二塁のレギュラーを争った。最終的には田中がややリードしたものの、日本シリーズでは3人とも出場機会を得て存在感を発揮。外野の重信は俊足の打者として期待されている。巨人の次代を担う選手は彼らの中から現れるはずだ。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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