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MLB

「最高にクレイジー」「こんな試合見たことがない」MLBで68年ぶり、9回6点差からの大逆転劇に選手も大興奮!

スラッガー編集部

2019.09.05

サヨナラ3ランで大逆転劇を完成させたスズキ。歴史に残るゲームとなった。 (C)Getty Images

サヨナラ3ランで大逆転劇を完成させたスズキ。歴史に残るゲームとなった。 (C)Getty Images

ナショナルズ 11×-10 メッツ/9月3日(現地)/ナショナルズ・パーク

 9月3日、ナ・リーグ東地区で熾烈なプレーオフ争いを演じているナショナルズとメッツの一戦は、信じられない形での大逆転劇で幕を閉じた。
 
 試合前にMLB公式ツイッターが「サイ・ヤング賞レースを占う大事な一戦」 と銘打ったこの日の先発は、昨年のサイ・ヤング賞投手のジェイコブ・デグロム(メッツ)と、昨年は2位に終わるも通算3度も栄誉を手にしているマックス・シャーザー(ナショナルズ)。今季開幕戦以来のマッチアップとなり、その時はデグロムが6回無失点の好投でメッツが2対0で勝利。今回も投手戦が予想されていた。

 試合は、メッツが1点を追う4回に4点の猛攻。その後、ナショナルズも反撃し、ともに4失点を喫してデグロムは7回、シャーザーは6回でマウンドを降りた。期待された投手戦とはいかなかったが、ドラマは5対4で迎えた9回に待っていた。
 メッツは救援防御率メジャーワースト2位のナショナルズ投手陣を打ち込み、新人ピート・アロンゾのメジャー最多に並ぶ44号本塁打を含む2本のホームランなどで、10対4と大差を付けた。

 しかしその裏、ナショナルズは先頭打者がヒットで出ると、1死を挟み4連打で2点を返してなお満塁。たまらずメッツは、この回3人目の投手交代で、昨季、歴代2位の57セーブを挙げた守護神エドウィン・ディアズを投入した。

 それでもナショナルズの勢いは止まらない。代打で登場した生え抜き15年目のベテラン、ライアン・ジマーマンが99マイルの速球を右中間に運び、8対10とついに2点差まで迫る。意気消沈していたファンも大盛り上り。そして打席にはカート・スズキ。フルカウントから2球ファウルで粘ったスズキが8球目、100マイルの速球を完璧に捉えると、左翼スタンドに飛び込むサヨナラ3ランとなり、ナショナルズが6点差を跳ね返しての大逆転勝利を収めた。
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