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大谷も成し得なかった大記録誕生! 二刀流ローレンゼンが「本塁打&守備出場&勝利投手」を達成

スラッガー編集部

2019.09.05

1921年以来の快挙を成し遂げたローレンゼン。昨年6月には満塁ホームランも放っている。 (C)Getty Images

 投打二刀流のメジャーリーガーは大谷翔平(エンジェルス)だけではない。現地9月4日、リリーフ投手と外野手を兼任するマイケル・ローレンゼン(レッズ)が、大谷もまだ成し遂げたことのない偉業を達成した。

 本拠地グレート・アメリカン・ボールパークで行われたフィリーズ戦で、7回から登板したローレンゼン。この回は元チームメイトのジェイ・ブルースに一発を浴びたが、8回は無失点に抑える。そしてその裏、1死一塁の場面で打席へ入ったローレンゼンは、昨季エンジェルスで大谷とチームメイトだったブレイク・パーカーが投じた初球を豪快にレフトスタンドへ叩き込んだ。

 そして9回、ローレンゼンは今度はセンターの守備位置へ。打球を処理する機会はなかったが、チームがそのまま勝利したことで今季初白星が転がり込んできた。
 それにより、彼の名はMLBの歴史に永遠に刻まれることとなった。実は、「ホームランを打つ」「守備位置に就く」「勝ち投手になる」を1試合で達成したのは、1921年6月13日のベーブ・ルース以来となる快挙だったのだ。

 平均約97マイルの快速球を武器とするローレンゼンは今季、ここまで6セーブをマーク。一方、大学時代から打撃にも定評があり、昨季は34打数で4本塁打、OPS1.043と打者顔負けの打棒を披露し、シルバースラッガー賞の候補者にもノミネートされた。そして今季からは本格的に二刀流に取り組み、外野手としても17試合に出場。さらには代走でも3盗塁を決めている。

 大谷は「先発投手」と「DH」、ローレンゼンは「リリーフ投手」と「外野手」。今後、二刀流にもさまざまなパターンが生まれてきそうだ。

構成●スラッガー編集部
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