ソフトバンク　２－１　ロッテ／6月19日／PayPayドーム

　３カ月遅れて開幕したプロ野球。PayPayドームではソフトバンクと千葉ロッテが対戦した。

　序盤からソフトバンク東浜巨、ロッテ石川歩の両投手が気迫あふれるピッチングを見せ、５回まで互いに２安打ずつに抑える。

　試合が動いたのは８回裏。一死後、ロッテの三番手・ジャクソンから、１番・上林誠知がツーベースを放つと、続く栗原陵矢もヒットで続く。３番に座った柳田悠岐がレフトへ犠牲フライを放ち、ソフトバンクが１点先制した。

　９回裏にはソフトバンクの守護神、森唯斗で試合を締めに入るが、ロッテも意地を見せる。先頭の角中勝也がヒットで出塁すると、代走にはプロ初出場の和田康士朗。その和田が二死後、二盗を決めると中村奨吾がセンター前に運び、ロッテが土壇場で試合を振り出しに戻した。

　今季のルールでは最終回となる10回裏、ソフトバンクの先頭の代打明石健志がヒットで出塁する。その後、二死二塁のチャンスを作ると、２番栗原がセンター前にはじき返し、初スタメンとなる開幕戦で、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

　栗原はヒーローインタビューで「なんとか自分でしてやろうと思って打席に入りました。うれしかった、の一言に尽きます」と喜んだ。
  　さらに、今シーズンの抱負を聞かれると「なんとか自分が満足できるシーズンにしたい。チームにもっともっと貢献できるように頑張っていきたい」と述べた。最後にファンに向かって　「たくさんの応援を感じます。テレビ越しではありますが、明日からも熱い応援を宜しくお願いします」と呼びかけた。

　20日は同じくPayPayドームで14時試合開始予定。予告先発はソフトバンク・和田毅、ロッテ・種市篤暉と発表されている。

構成●THE DIGEST編集部

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