阪神タイガースに今季加入したジャスティン・ボーアに念願の初安打が飛び出した。

　ボーアは開幕から24日の試合前まで16打席連続無安打。この日もヤクルト先発スアレスの前にタイミングが合わず、第一打席はサードフライ。第二打席も外角のスライダーに全く手が出ず、見逃し三振に倒れる。

　阪神ファンが待ちわびた瞬間は、7回の第３打席にようやく訪れた。場面は一死走者なし、マウンドにはヤクルト２番手清水昇。１ボール２ストライクからの４球目、外角への変化球をかろうじてバットに当てた打球はセンター前に落ちた。

　一塁に到達したボーアはベンチの方向へガッツポーズを掲げ、嬉しそうに笑顔をのぞかせる。対して、ベンチの矢野燿大監督、清水雅治ヘッドコーチ、井上一樹ヘッドコーチの首脳陣も安どの表情を見せた。

　DAZNのツイッター（@DAZN_JPN）で流されたこの映像には「ヤクルトファンだけど、嬉しいぞ」「巨人ファンだけどボーアには頑張って欲しい」「Deファンだけどめっちゃ嬉しい」と、他球団のファンからも喜びのコメントが寄せられ、それを見たファンが「ヒット打っただけでめっちゃ嬉しいのに他球団ファンの人が祝福してくれてんの見たら泣きそう」と野球愛に溢れたやりとりが繰り広げられた。
  　来日当初から大きな期待が寄せられ、球団伝説の助っ人に因んで「バースの再来」と形容され続けているボーア。初安打が出たことで重圧が緩和され、本来の打撃を見せられるだろうか。

　今年はシーズンが例年より23試合少なく、セ・リーグの場合はCSも無い。それゆえ、一日でも早く、メジャーリーグでも屈指のレベルのパワーが発揮されることを、阪神ファンは待ち焦がれているだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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